...虫の垂衣(たれぎぬ)が行はれたのは...
芥川龍之介 「点心」
...虫の垂衣(たれぎぬ)の事は見えぬさうである...
芥川龍之介 「点心」
...牟子(むし)の垂絹(たれぎぬ)が上(あが)つたものですから...
芥川龍之介 「藪の中」
...牟子(むし)の垂絹(たれぎぬ)が上ったものですから...
芥川龍之介 「藪の中」
...伴(とも)の下人(げにん)に荷を負わせた虫の垂衣(たれぎぬ)の女が一人...
芥川龍之介 「竜」
...哲學に基ける厭世觀は佛蘭西の詩文に致死の棺衣(たれぎぬ)を投げたり...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...哲学に基(もとづ)ける厭世(えんせい)観は仏蘭西(フランス)の詩文に致死の棺衣(たれぎぬ)を投げたり...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...真紅(まっか)な重々しい垂絹(たれぎぬ)が豊かな襞(ひだ)を作って懸けられていた...
江戸川乱歩 「赤い部屋」
...雪より白きたれぎぬを狹山おろしに拂はして岸にたゝずむかれやたそ巫山洛川いにしへのおもわを見する乙女子は浮世の人か神の子か...
土井晩翠 「天地有情」
...その一日二日の私の心には暗い垂衣(たれぎぬ)がかかっていた...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...几帳(きちょう)の垂帛(たれぎぬ)の縫開(ぬいあ)けから手で外へかき出した髪のあまりのみごとさにしばらく鋏の手を動かすことはできなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...虫の垂衣(たれぎぬ)で蔽(おお)うた馬上の女のすがたは...
室生犀星 「舌を噛み切った女」
...すてはそれに跨(またが)ると例の羅(うすもの)の虫の垂衣(たれぎぬ)を抱えて...
室生犀星 「舌を噛み切った女」
...未だかつて搴(かか)げられたことのない秘密の垂衣(たれぎぬ)の背後に一つ一つの奇蹟が己達の窺うのを待っている...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...眉目(みめ)よい一少年を連れた路傍の垂衣笠(たれぎぬがさ)の一女性を...
吉川英治 「私本太平記」
...いつぞやの垂衣笠(たれぎぬがさ)は...
吉川英治 「私本太平記」
...――美しい垂衣(たれぎぬ)の女性が...
吉川英治 「私本太平記」
...ただ轎の垂巾(たれぎぬ)の内から...
吉川英治 「新・水滸伝」
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