...そして気を許した女からばかり聞かれるような甘たるい親しさがこもっていた...
有島武郎 「或る女」
...あまツたるい舌で...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...ヒューズからワインマンまで四回にわたるいろいろの変貌計画には実に非常に大きな欠陥がある...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...甘つたるい匂をあるかなきかの風に撒き散らしてゐた...
薄田泣菫 「独楽園」
...甘ったるいもののようにお考えかも知れませんが...
太宰治 「一問一答」
...そうして猫撫(ねこな)で声に似た甘ったるい声で...
太宰治 「人間失格」
...或はしまりのわるい口の舌ったるい言葉かも知れない...
豊島与志雄 「慾」
...あなた……」この舌たるい言葉を...
中里介山 「大菩薩峠」
...がんりきが甘ったるい返事――そのうち二人は...
中里介山 「大菩薩峠」
...またすぐ夢現(ゆめうつつ)のたるい眼つきに戻って...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...いろ青ざめて谷間をはしり、夕ぐれかけてただひとり、岩をよぢのぼれるの手は鋼鐵(はがね)なり、ときすべて液體空氣の觸覺に、山山は茜(あかね)さし、遠樹(とほき)に光る、わが偏狂の銀の魚、したたるいたみ、谷間を走りひたばしる、わが哀傷の岩清水、そのうすやみのつめたさに、やぶるるごとく齒をぬらす、やぶるるごとく齒をぬらす...
萩原朔太郎 「岩清水」
...辷りだしは、というのは初対面のことだが、はじめてアトリエへやってくるときは、甘ったるい、なにかの象徴(しょうちょう)のような身ぶりをし、しとやかといってもほどのある、ビロードのような猫撫声でものをいうので、経験の浅い日本人の画描きは、それで一ころにやられてしまう...
久生十蘭 「白雪姫」
...今もいう甘ったるい渦巻型の肉饅頭だとか――そう言った料理の...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...お勢はおそろしく顔を皺(しか)めて、甘たるい声で、「よう、放して頂戴と云えばねえ……声を立てますよ」「お立てなさいとも」と云われて一段声を低めて、「あら引本田さんが引手なんぞ握ッて引ほほほ、いけません、ほほほ」「それはさぞ引お困りで御座いましょう引」「本統に放して頂戴よ」「何故(なぜ)? 内海に知れると悪いか?」「なにあんな奴に知れたッて……」「じゃ、ちッとこうしてい給(たま)え...
二葉亭四迷 「浮雲」
...あまったるい香りがただよって居るおだやかな景色...
宮本百合子 「葦笛(一幕)」
...その日男はたまらないほどあまったるい気持になって家に帰った...
宮本百合子 「お女郎蜘蛛」
...というあまったるい囁き声が聞えてくるのであった...
山本周五郎 「季節のない街」
...お部屋向きの甘たるい事ばかりじゃ...
夢野久作 「斬られたさに」
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