...ある甘ったるい失恋の場面を取りあつかったもので...
有島武郎 「星座」
...へんに甘ったるい匂いがしてね...
梅崎春生 「記憶」
...初老の甘ったるい割り切れない「恋情」と...
太宰治 「女の決闘」
...恐ろしく物柔らかな甘ったるい声をひっぱるように言った...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...変に甘ったるい慚愧の念などのためではない...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...佛よわたしは愛する おんみの見たる幻想の蓮の花瓣を青ざめたるいのちに咲ける病熱の花の香氣を佛よあまりに花やかにして孤獨なる...
萩原朔太郎 「青猫」
...甘つたるい悲しさ...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...なかば甘ったるい感じが疼いた...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...舌(した)ッたるいやうな眠(ねむ)さうな聲(こゑ)で...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...少し甘(あま)ツたるいやうな點はあツたけれども...
三島霜川 「平民の娘」
...何たるいやな場所と思います...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...これを樽入(たるい)れ...
柳田国男 「こども風土記」
...というあまったるい囁き声が聞えてくるのであった...
山本周五郎 「季節のない街」
...舌ったるい調子で...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...そこいら中に甘ったるい芳香を漂わしていたが...
夢野久作 「巡査辞職」
...聞いている姉と松子が座に堪えられなくなったほどに甘ったるい...
夢野久作 「少女地獄」
...それは美濃の垂井(たるい)の宿(しゅく)...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...垂井(たるい)の国分寺に着いて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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