...漠としたちぎれ雲が夜空をゆるやかにたゆたい...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「唇のねじれた男」
...二人の曲者はしばし戸の外にたゆたいしが...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...決意の合間のたゆたいの一瞬...
豊島与志雄 「或る日の対話」
...暫し暁闇がたゆたい...
豊島与志雄 「古木」
...湖畔の岡の東側にようやく蔭がひろがって晴れた日の太陽はひとしお名残(なごり)おしげにたゆたいつつ沈んでゆく...
中勘助 「島守」
...たゆたいがちなお滝の足取りから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...なんとなくまわりにトーヨー(たゆたい...
久生十蘭 「だいこん」
...一層それがたゆたいがちになっている...
堀辰雄 「美しい村」
...たゆたいがちの歌が彼の頭に響いた――死んだもののたましいを風が吹きあつめるところにわたしのたましいもみちびかれたおお...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「浅瀬に洗う女」
...こういう隠微なたゆたいの詩があるというのも興ふかいことです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一茎の花にも心惹かれる柔かい詩人のたゆたいが要り...
室生犀星 「日本の庭」
...(たゆたいつつ...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...たゆたいながら雪が落ち始める...
シュミットボン Willhelm Schmidt-Bonn 森鴎外訳 「鴉」
...それが今たゆたいながら...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...たゆたいもせず立ち昇っている...
山本周五郎 「お繁」
...高く低くたゆたいつつ寄せて来る...
山本周五郎 「新潮記」
...温かい感情のたゆたいを覚えながら...
山本周五郎 「山彦乙女」
...高氏の何かに惹かれているたゆたいがあったのは是非もない...
吉川英治 「私本太平記」
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