...栄介はためらいながら...
梅崎春生 「狂い凧」
...ためらいながら元に戻り...
梅崎春生 「幻化」
...ためらいながらも枕元に寄って来て...
太宰治 「パンドラの匣」
...その場を動くのをためらいながら...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...それでもまた彼はためらいながら言った...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...彼女はためらいながらいった...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...氏はそのことを訊(たず)ねてみようとためらいながら...
橋本五郎 「地図にない街」
...ひどくためらいながら...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...「あれは、ぼくのお母さんなんです」そこで少年は母のことを語らねばならなかったが、ためらいながら、何度もうながされて、やっと語るのだった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...ただ一人だけがためらいながら...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...商人はためらいながら...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...ためらいながらも彼の認めたところによれば...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...私は少しためらいながら...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...ためらいながら左の手につぼをもちかえてまっしろな右の手を栗毛の若い精霊の髪の上に置く...
宮本百合子 「葦笛(一幕)」
...残りなく喜こび勇んで開戦万歳を叫んだ人は居なかったがそれぞれの心々に憂い恐れためらいながらしかしそれらすべてを引っくるめて投げ捨てて前へ踏み出すほかに途はないと思った悲しい...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...泣き沈んでいた夫人はためらいながら膝行(いざ)って出た...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ごくほのかに時々ものを言う様子に、死んだ恋人の病気の初期のころのことが思われるのもよい兆候でないと薫は非常に悲しくなり、心が真暗(まっくら)になり、すぐにもものが言われず、ためらいながら、話を続けた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...代りの者がおりてゆくだ」私がためらいながら訊くと...
山本周五郎 「青べか物語」
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