...河岸のあちこちにそば立つ断崖(だんがい)のいただきの木立のあたりにためらい...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...それでもパストゥールは危険を虞(おそ)れて大いにためらいましたが...
石原純 「ルイ・パストゥール」
...ドアをひらくのをためらいました...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...」秋ちゃんは何のためらいもなく...
林芙美子 「新版 放浪記」
...Kはためらいをきっぱり捨て去るために...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...それから彼女はためらいもせずに...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...そして装飾音がやさしくためらいながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...人勇ある者動かざれば虎止って坐り逡巡(ためらい)耳を弭(た)れて去ると...
南方熊楠 「十二支考」
...ごくほのかに時々ものを言う様子に、死んだ恋人の病気の初期のころのことが思われるのもよい兆候でないと薫は非常に悲しくなり、心が真暗(まっくら)になり、すぐにもものが言われず、ためらいながら、話を続けた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...代りの者がおりてゆくだ」私がためらいながら訊くと...
山本周五郎 「青べか物語」
...じんは少しのためらいもなく石や棒切れを投げつけるのだ...
山本周五郎 「季節のない街」
...「あとはつねに任せろとのことです」「これは仙台のお屋敷へお届けするのだそうですから」と宇乃はためらい顔に云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...ためらいつつ最高音に達するように節づけたとする...
夢野久作 「能とは何か」
...暗(やみ)にも何の躊躇(ためらい)なく...
吉川英治 「江戸三国志」
...ためらいなく自分の指を口中に突っこんだ...
吉川英治 「三国志」
...彼のためらいを見て...
吉川英治 「私本太平記」
...少しのためらいもなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼のためらいを救ってくれた...
吉川英治 「山浦清麿」
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