...メロスは足もとに視線を落し瞬時ためらい...
太宰治 「走れメロス」
...その場を動くのをためらいながら...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...妻はためらいながら言いました...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...彼は、ためらいながら、ちびりちびりと飮んでいた...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...わたくしは先ずスティヴンがためらいの素振りを見せたのを...
西尾正 「墓場」
...大男はハッとためらいました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...商人はためらいながら...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...彼の最後のためらいは前日に消えていた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...また目当てもなさそうに――もっとためらいがちに...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「群集の人」
...私は少しためらいながら...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...あっちのインドなら何のためらいもなくキミを絞め殺せたろうに...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...躊躇(ためらい)もなく...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...何のためらいもなく真直じかに主題にふれ共産党の存在にふれている明るさが...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第九巻)」
...あいつの躊躇(ためらい)...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...しかも彼なおためらいければ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...なんだっ」寄手の諸将はためらい合ったが...
吉川英治 「三国志」
...少しのためらいもなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼のためらいを救ってくれた...
吉川英治 「山浦清麿」
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