...ためらい勝ちに切り出した...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...いささかのためらいもなくさまよい歩いて...
アンブローズ・ビアス Ambrose Bierce 妹尾韶夫訳 「マカーガー峽谷の秘密」
...女中のお里もさすがにためらいの色を見せております...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...ためらいもなく、貧苦のどん底にあえいでいたアイヌの生活に、氏は、誰よりも気持良く、あたたかい手を差しのべたのである...
知里真志保 「生きているコタンの銅像」
...大男はハッとためらいました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ためらいがちに言葉をつぎました...
野村胡堂 「眠り人形」
...ためらいはほんの一瞬つづいただけで...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...普通ためらいなしにそれらを拒絶する...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...どうしてもメイのためらいが分かりませんな...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...それに気づいたのだが――ためらいがちに...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...ためらいながら左の手につぼをもちかえてまっしろな右の手を栗毛の若い精霊の髪の上に置く...
宮本百合子 「葦笛(一幕)」
...「直ちに」であるから、ためらいがない...
柳宗悦 「民藝四十年」
...それを探すといっても私には……」とためらい顔です...
吉川英治 「江戸三国志」
...ためらいなく全軍を遠く開かせた...
吉川英治 「三国志」
...何をためらい、何をおそるる...
吉川英治 「三国志」
...ためらいなどはしていない...
吉川英治 「私本太平記」
...又八が、ためらいなく、「大坂方へ」と答えると、「ようっ」とばかり、杯を持って床几(しょうぎ)から立ち上がり、「わが党の士か、あらためて一盞(さん)献(けん)じ申そう...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ためらい顔にいい出した...
吉川英治 「宮本武蔵」
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