...虚礼虚儀の凝塊(かたまり)を造り上げた人達――それ等はイエスを冒涜者と見做し...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...何条(なんじょう)たまりましょう...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...その兩派とも既に單なる『おかたまり』の地位に下り...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...寝てもさめても苦痛でたまりませんでした...
鈴木三重吉 「ダマスカスの賢者」
...ある日禁裏に参内してゐた五六人の公卿(くげ)達は日当たりのいい溜(たまり)の間で暢気さうに雑談を交してゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...この水たまりを忘れずに置こう...
太宰治 「鴎」
...河内介の胸に湧き上った不安の雲の塊(かたまり)は...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...織部正は闇の奥に黒い塊(かたまり)のようなものが動いたのを...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...「どうせ死んだ塊(かたまり)を引っ張り出すだけのもんだからね...
徳田秋声 「足迹」
...四方への分岐、塹壕(ざんごう)の交差、枝の形、鴨足(かもあし)の形、坑道の中にあるような亀裂、盲腸、行き止まり、腐蝕した丸天井、臭い水たまり、四壁には湿疹(しっしん)のような滲出物(しんしゅつぶつ)、天井からたれる水滴、暗黒、実にバビロンの町の胃腸であり、洞窟(どうくつ)であり、墓穴であり、街路が穿(うが)たれている深淵(しんえん)であり、かつては華麗であった醜汚の中に、過去と称する盲目の巨大な土竜(もぐら)が彷徨(ほうこう)するのが暗黒の中に透かし見らるる、広大なる土竜(もぐら)の穴であって、その古い吐出口の墓窟のごとき恐ろしさに匹敵するものは何もない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ポタポタと雪の塊(かたまり)が植込の梢(こずえ)を辷(すべ)って庭へ落ちる音が聞えます...
中里介山 「大菩薩峠」
...ひとたまりもなくひっくり返ってしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...通人めかす奴……神尾にあっては一たまりもない...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼は夜の明けるのが待遠でたまりません...
長塚節 「白瓜と青瓜」
...看護婦と下婢がひとかたまりになり...
久生十蘭 「湖畔」
...もう吹きたまりが...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...ちょうどいばらのやぶらしく思われる黒いかたまりもあった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...そこへあのれんげ草のなかの一かたまりが移ったのです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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