...苦しくってたまらないというから額(ひたい)に手をあてて見たら火のように熱いというのだ...
有島武郎 「或る女」
...たまらない感じに襲はれて...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...ぼくはあの女が好きでたまらない...
田中英光 「オリンポスの果実」
...もう見ているのがたまらないので...
ディッケンズ Charles Dickens 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...「ところで先生は出かけたくてたまらないそうですから...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「ライギット・パズル」
...「何という唄だか知らないが、聞いているうちに、何とも言えない熱い情合いがうつって、たまらない...
中里介山 「大菩薩峠」
...犬が斬られた? 人間ならばたまらないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...「なにしろお腹がすいてたまらないものでございますから...
中里介山 「大菩薩峠」
...すべての過去を忘れさせたまへ」なつかしい微笑私に言ひたくつてたまらないことがある...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...こんな氣持ちでゐることは本當にたまらないとおもつた...
林芙美子 「或る女」
...やっとのことでつくってくれたので嬉しくってたまらない...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...いまいましくてたまらない...
久生十蘭 「だいこん」
...たまらない匂いを村中に振りまいている...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...今も私たちは沖縄に行きたくてたまらない想いにしばしば襲(おそ)われます...
柳宗悦 「沖縄の思い出」
...江戸ッ子は金離れがいいと来ているからたまらない...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...たまらない怒気が腹の底から煮えくり返って来るのを...
夢野久作 「冥土行進曲」
...「人間の先祖は猿である」という進化論の理詰めを読んでたまらない痛快味を感じたのもその頃の事でした...
夢野久作 「涙香・ポー・それから」
...あんな野放図もない腕ききにあっちゃあたまらないが...
吉川英治 「剣難女難」
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