...たまに短尺(たんじやく)など送つて句を書けと云ふ人あれど...
芥川龍之介 「わが俳諧修業」
...肝玉(きもたま)のすわっている方であった...
海野十三 「時計屋敷の秘密」
...早苗さんは両手を縛られたまま猿ぐつわをはめられた上...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...今を照して典教を絶えなむとするに補ひたまはずといふこと無かりき...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...邪慳なこの爺(おやじ)が堪(たま)らなく癪にさわって来た...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「乞食」
...・土の虫のちぎられたまゝ土にもぐる月にむいて誰をまつとなくくつわむしふけてあぶらむしがはふだけ・住みついて煤のおちるにも(改作)十月十六日夜あけのしぐれはさびしくわびしく身にしみた...
種田山頭火 「其中日記」
...」吉岡は私の方をちらと見やって答えたまま...
豊島与志雄 「好意」
...鼠が宙に浮いたまま遊んでいる映画を撮ったりするというのは...
中谷宇吉郎 「高度八十マイル」
...附き合はねえ方がおためだぜ」「意見は後で承(うけたま)はるとして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...たましいだけが海の天国へふわふわおよいでかえりました...
林芙美子 「お父さん」
...私は荷を脊負ったまゝ呆然としてしまった...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...お馬はそっぽを向いたまま...
久生十蘭 「魔都」
...弾丸(たま)は段々烈しくなって...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...カーン/\の聞えないことは偶(たま)にはあることでしたが...
槇本楠郎 「先生と生徒」
...ほんとうに僕(ぼく)たちはつらいねえ」たまらずシグナルがそっとシグナレスに話しかけました...
宮沢賢治 「シグナルとシグナレス」
...すなわち旧村の田地を追加したまでであったのである...
柳田國男 「地名の研究」
...唯一つの恋をお胸に秘められたまま……お兄様にもお明かしにならないまま……この上もなく気高(けだか)い一生をお送りになったお方に違い御座いませぬことが...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...この呂宋兵衛が自由になってたまるものか...
吉川英治 「神州天馬侠」
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