...なんといってもたとえようもなくその愛着は深かった...
有島武郎 「或る女」
...室内はたとえようもなく乱れている...
海野十三 「幽霊船の秘密」
...ちょっとした体のしぐさや物腰にたとえようもなくみやびなところがあって...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...幼い滋幹はたとえようもなく嬉しくて...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...たとえようもなく愉しかった...
久生十蘭 「金狼」
...たとえようもなく美しい...
久生十蘭 「地底獣国」
...たとえようもなく...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...その笛の音がたとえようもなく美しかったので...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「琴」
...たとえようもなくしなやかに...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...たとえようもなく愛くるしくのっている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...同時に新しいのが四方からどんどん飛びつどって来る……それはたとえようもなく明るい晴れがましい美しさの眺めであった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幻滅」
...鼻音をたとえようもなく上手に出すのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...夜中の霧に湿ったお召し物から立つ香はたとえようもなく感じのいいものであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...若者らの喜びはたとえようもなく...
室生犀星 「姫たちばな」
...たとえようもなく心丈夫(こころじょうぶ)になり...
柳田国男 「母の手毬歌」
...たとえようもなく床しい修養であった...
柳田国男 「木綿以前の事」
...たとえようもなく美しい紺青の空が澄みあがっている...
山本周五郎 「新潮記」
...清麗(せいれい)たとえようもなく友松には見えた...
吉川英治 「新書太閤記」
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