...なんといってもたとえようもなくその愛着は深かった...
有島武郎 「或る女」
...たとえようもなく美しい...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「雪の女王」
...室内はたとえようもなく乱れている...
海野十三 「幽霊船の秘密」
...ちょっとした体のしぐさや物腰にたとえようもなくみやびなところがあって...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...それにおくれ毛のひとすじふたすじかゝりました風情(ふぜい)はたとえようもなくあだめいて...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...そうして特に女子供がたとえようもなく美しく愛らしく見えてくる...
寺田寅彦 「柿の種」
...たとえようもなく愛想のいいキャラコさんの問いかけには...
久生十蘭 「キャラコさん」
...たとえようもなく愉しかった...
久生十蘭 「金狼」
...たとえようもなく美しい...
久生十蘭 「地底獣国」
...たとえようもなく...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...たとえようもなくしなやかに...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...同時に新しいのが四方からどんどん飛びつどって来る……それはたとえようもなく明るい晴れがましい美しさの眺めであった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幻滅」
...鼻音をたとえようもなく上手に出すのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...夜中の霧に湿ったお召し物から立つ香はたとえようもなく感じのいいものであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...若者らの喜びはたとえようもなく...
室生犀星 「姫たちばな」
...たとえようもなく心丈夫(こころじょうぶ)になり...
柳田国男 「母の手毬歌」
...たとえようもなく床しい修養であった...
柳田国男 「木綿以前の事」
...清麗(せいれい)たとえようもなく友松には見えた...
吉川英治 「新書太閤記」
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