...ある一定量のエネルギー(たとえば仕事としての)が消失すると同時に必ず同一量がある他の形で(たとえば熱として)現われるということが実証されてからこそはじめて...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...町内との交渉も限られていて、たとえば銭湯、タバコ屋、惣菜(そうざい)屋、八百屋や酒屋、その他ぼくの生活の幅だけのつき合いで、あとは無視してもよろしい...
梅崎春生 「凡人凡語」
...たとえば一定量の人参(にんじん)のあるところへ猿が集まってきたとすれば...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...―――たとえば悲しそうな...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...たとえば、牧畜生活ということを社会組織の発達の径路において重要視するような考えかたは、そういう生活を経過した形迹のない日本民族には、初からあてはまらないものではあるまいか...
津田左右吉 「日本上代史の研究に関する二、三の傾向について」
...たとえばわれわれが自身でライオン狩りの現場に臨んだとしたら...
寺田寅彦 「映画時代」
...たとえば進化論的な立場からこの問題を考えてみるのも有益ではないかと思われる...
寺田寅彦 「俳句の型式とその進化」
...それから軽くパタ/\/\とたとえば草履(ぞうり)で廊下を歩くような音も聞こえる...
寺田寅彦 「病院の夜明けの物音」
...たとえば、私が鮓(すし)を食うときにその箸(はし)にかび臭いにおいがあると、きっと屋形船に乗って高知(こうち)の浦戸湾(うらとわん)に浮かんでいる自分を連想する...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...たとえば吉田茂全権は...
蜷川新 「天皇」
...たとえば延徳二年朝鮮の商人が来着して進物を献じた時に...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...ほかの女ならたとえばほんとにきれいに身を飾っていき...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...たとえばもっと賢明なのは...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...そうでしょう? え? たとえば...
宮本百合子 「刻々」
...」「たとえば?」「きみには判らないことなんだよ...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...たとえば下総(しもうさ)国府台(こうのだい)総寧寺の天正三年の制札に「一つ寺中の堀之内陣取るべからざる事」とある(嘉陵紀行二編三)...
柳田國男 「地名の研究」
...たとえばエメラルドを緒に貫いたごとく...
柳田国男 「雪国の春」
...たとえば二匹の鹿です...
吉川英治 「三国志」
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