...野菜物ばかりは畠から取りたてに限る...
石川三四郎 「馬鈴薯からトマト迄」
...人に会(あ)ってもただ頭をたてにすこし動かすだけで...
伊藤左千夫 「箸」
...卵をたてに立てたような形をし...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...あんなおそろしいさけび声をおたてになったのでしょう...
江戸川乱歩 「大金塊」
...たてにながいロッカーが...
江戸川乱歩 「超人ニコラ」
...丘のあがりたてに点(つ)いた街燈の燈が微(かすか)にぼんやりした光を投げている...
田中貢太郎 「白っぽい洋服」
...ずるい邑宰の申したてによって里正の役にあてられた...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「促織」
...真黒の中をまったてに上って行って...
小泉八雲 田部隆次訳 「茶碗の中」
...その時分からおとりたてにあずかったのでござりまして...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...お庄のところへ来たてに磯野はそんな金で...
徳田秋声 「足迹」
...商売に出たてにはそんなこともあったようだわ...
徳田秋声 「縮図」
...一体私は病身をたてに兄弟ぢゆうではいちばん寛大にとりあつかはれて随分我儘もしてたのだけれど...
中勘助 「銀の匙」
...東京へ来(き)たてにはこの紅が恋しくて...
夏目漱石 「虞美人草」
...通油町と通旅籠町の間をつらぬいてたてに大門(おおもん)通がある...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...そればかりかわたしがしたてに出ているのだって...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...つむをおつきたてになるでしょう...
ペロー Perrault 楠山正雄訳 「眠る森のお姫さま」
...病気の見たてについて彼らの間にあのように絶え間なく論争が見られるわけがない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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横瀬夜雨 「花守」
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