...こう言う大慈悲心を動かした如来はたちまち平生の神通力(じんつうりき)により...
芥川龍之介 「尼提」
...村民の気持もたちまち一致した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...たちまちむッとお怒(いか)りになって...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...たちまちおほさわぎになりました...
鈴木三重吉 「ダマスカスの賢者」
...たちまちにして失敗し...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...それをきくとたちまち失望を感じながら「そんなに朝鮮なんかへゆかなくたって...
近松秋江 「うつり香」
...自分が審査員になる頃にはたちまち全能の神のような心持になる...
寺田寅彦 「学位について」
...さては唯窓の簾(すだれ)を捲(ま)かんとする時吹く風に軽く袂(たもと)を払われても忽(たちまち)征人(せいじん)郷(きょう)を望むが如き感慨を催す事があった...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...たちまち小柄(こづか)を抜くや否(いな)や...
夏目漱石 「門」
...初冬の陽がたちまち傾き...
本庄陸男 「白い壁」
...そこでたちまち箱を割って拵えた小さな白い杭もでき ほうたいをとった残りの晒しの縁のまっ白な毬も出て来た...
宮沢賢治 「花壇工作」
...忽(たちまち)に所在を失ひ候(そうろう)...
柳田国男 「山の人生」
...それが花道上から舞台上の幕霞へ消えたと思うとたちまち変る裃姿...
山本笑月 「明治世相百話」
...たちまちしどろに斬り込まれて...
吉川英治 「剣難女難」
...たちまち一方の暗中に...
吉川英治 「剣難女難」
...たちまちここを中心にやや遠くまでの防衛線が仲時の指揮に布(し)かれ...
吉川英治 「私本太平記」
...たちまち銅鑼(どら)や鼓笛(こてき)の音がわき起った...
吉川英治 「新・水滸伝」
...たちまち、それは時の声となり、揃(そろ)う足なみともなった...
吉川英治 「源頼朝」
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