...たちまち昏絶倒臥(こんぜつとうが)して死生を弁ぜざるもの十数分...
井上円了 「おばけの正体」
...たちまち宏兒が質問を発した...
魯迅 井上紅梅訳 「故郷」
...たちまち跳(は)ね上った...
海野十三 「地中魔」
...たちまちその主(ぬし)を鑑定した...
江戸川乱歩 「鬼」
...たちまち岩の壁につきあたるはずです...
江戸川乱歩 「大金塊」
...おれがたちまち切り破って見せる...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...――その人々を見るとたちまち私のうちに湧き上ってきた...
高見順 「如何なる星の下に」
...たちまち熱中して...
太宰治 「清貧譚」
...妻の特殊な体臭はたちまち犬を烈しくいきり立たせて...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...自分が審査員になる頃にはたちまち全能の神のような心持になる...
寺田寅彦 「学位について」
...――もう少し行くと若狭(わかさ)の国へ出る所だそうです」「そう早く若狭へ出るものか」と甲野さんはたちまち前言を取り消した...
夏目漱石 「虞美人草」
...たちまち以前の態度に返って...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「群集の人」
...たちまち敵の矢を浴びてこの有様です...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...たちまちに痛みの消えるのを感じた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...と、どうでしょう、それはものすごい毒だったものですから、たちまち、馬はその場(ば)にたおれて、死(し)んでしまいました...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「なぞ」
...「チュン、チュン、ごらんよ、ガチョウ番(ばん)のニールスを! あのチビ小僧(こぞう)を見てごらん! チビ小僧のニールス・ホルゲルッソンを見てごらん!」すると、たちまち、ガチョウもニワトリも、ニールスのほうを振(ふ)りむきました...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...ああ足助主水正(あすけもんどのしょう)もたちまち袋(ふくろ)のねずみ……」「なんの...
吉川英治 「神州天馬侠」
...一揆はたちまち征服された...
吉川英治 「新書太閤記」
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