例文・使い方一覧でみる「ただ今」の意味
スポンサーリンク...ただ今では筑紫（つくし）の果に流浪して御出でになるとやら... 
芥川龍之介 「邪宗門」
...けれどもただ今ではもうなれっこになっています...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...わしはここでは、手荒いことはしませんよ、ただ今晩は、お前さんに、わしの心の丈（たけ）を聞いてもらいたいのだよ」「金蔵さん、おたがいに、もうそんなことをよしましょう、わたしは帰ります」「帰しません、一通り、わしのいうことを聞いてくれなければ、ここは動かせないのですよ、お豊さん……お前さんのために、わしがどれほど苦労したか、お前さんは知るまいねえ」金蔵はオロオロ声です...
中里介山 「大菩薩峠」
...「ただ今ちょっと失念して言い落（おと）しましたから...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...それに、ただ今道すがら、八幡さまにお詣（まい）りいたしますと、孤軒老師にはからず御対面...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...三好も言葉をとぎらせてしまう）登美 ただ今あ...
三好十郎 「好日」
...ただ今のお話ですが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...畏れ多い席ではまるでただ今厠（かわや）から出て参ったといわんばかりに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ただ今一段とかつてあった事実を精確にしようと念ずるのみである...
柳田国男 「年中行事覚書」
...まもなく、湯前神社の石段から町へ降りてきた口笛の馳け足は、隠居藤屋の裏庭へ飛びこんで来て、そこから、「お嬢様、ただ今」と、二階の部屋を見上げました...
吉川英治 「江戸三国志」
...「案のごとく、ただ今、東方から続々と影を見せて来た軍勢は、敵にはあらで、曹将軍の御弟曹洪（そうこう）を大将とし、李典、楽進を副将として、先陣の後ろ備えとして参った歩兵勢（かちぜい）三万にござります」帝は、いやが上にも、歓ばれて、「またも、味方の勢か」と、一度に御心を安んじて、かえって、がっかりなされたほどだった...
吉川英治 「三国志」
...御意（ぎょい）は？」「右陣（うじん）にいる福島市松（ふくしまいちまつ）のところへ伝令せい！ ただ今...
吉川英治 「神州天馬侠」
...「ただ今、燭（あかり）を灯（とも）します...
吉川英治 「新書太閤記」
...ただ今朝の登城には...
吉川英治 「新書太閤記」
...「ただ今立ち帰りました」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...『禅家には、御承知のとおり葷酒（くんしゅ）山門（さんもん）に入るを許さず――という厳則がござりますが、各方もおつかれの御様子故、ただ今、粗酒を一献（こん）いいつけておきました...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...将門の眼は、ただ今、自分が別れて来た土塀門の前で、その常陸源氏の御曹子が、馬を降りて、家来たちと共に、威儀づくりながら、家の中へ迎えられているのを――馬の背に揺られ揺られて見ていたのだった...
吉川英治 「平の将門」
...ただ今あの方は、どこにおられますな？」と、余談にまぎらして、巧妙な探りを入れる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利！手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう？？