...思いやり二十妙子は同伴(つれ)も無しにただ一人...
泉鏡花 「婦系図」
...千二はただ一人で下りて来た...
海野十三 「火星兵団」
...ローマの戦争は権力をただ一人の男である皇帝の手に渡した...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...ただ一人生き残った男が...
寺田寅彦 「柿の種」
...この長老ただ一人にすぎないということも...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...彼はフランスにただ一人の偉人をしか認めなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ただ一人の者がわれのものであった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ただ一人ミケランジェロにたいしては...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ただ一人のごとく同一な運動の下に整然として...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...僕は天下の前にただ一人立って...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...ただ一人だけが、角材のあいだの裂目から一本の藁(わら)を突き出して、ゆっくりと上下に動かしていた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...ただ一人もいないのだ...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...「ただ一人娘がございました...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...舟にもただ一人(ひとり)で乗った...
森鴎外 「高瀬舟」
...ただ一人そんな愛しうる他人を見ていたのかもしれない...
山川方夫 「一人ぼっちのプレゼント」
...その見方は矢張り早く來る男湯のただ一人の客が彼であることを充分知り拔いてゐる見方であつた...
横光利一 「悲しみの代價」
...ただ一人わたくしだけが...
横光利一 「旅愁」
...手がかりをつかむやいなや、待ちも、準備もしていられないで、直ちに、ただ一人で、敵地へ踏みこんで行ったらしい」まず、義平太から、半次のもたらした知らせを、語った...
吉川英治 「大岡越前」
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