...皆ただ一人流されたように...
芥川龍之介 「俊寛」
...ただ一人(ひとり)の話(はなし)相手(あいて)とてもない私(わたくし)はどれ丈(だけ)この鳥(とり)の音(ね)に慰(なぐさ)められたか知(し)れませぬ...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...彼に最も親密な者がただ一人...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...自分がただ一人さびしい星の世界のまん中にでもいるような気がした...
寺田寅彦 「柿の種」
...その後教授が半ばはその研究の資料を得るために半ばはこの自分を追跡する暗影を振り落とすためにアフリカに渡ってヘルワンの観測所の屋上で深夜にただ一人黄道光の観測をしていた際など...
寺田寅彦 「B教授の死」
...僕を狙う敵がただ一人っきり居ないと云うことを知ったので...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...陳秀梅はただ一人で...
豊島与志雄 「画舫」
...家じゅうで彼女ただ一人が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...シャラスのみがただ一人...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...少なくとも生きているただ一人の子どもだと考えられていた...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...ただ一人とりのこされ...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...ただ一人床上に横たわっている総角(あげまき)の病女王のそばへ寄って薫は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...どのやうにそれがかがやいてゐてもわれわれはただ一人の人間にならないかぎり...
室生犀星 「帆の世界」
...キンナにただ一人で来るようにと命じた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...鵜のように人人の首に締った綱を握っているものは世界でただ一人である...
横光利一 「鵜飼」
...俺は今ならただ一人でその中へ突進することが出來ると思つた...
横光利一 「悲しみの代價」
...まったくただ一人...
吉川英治 「新書太閤記」
...ただ一人の漁夫が...
吉川英治 「新・水滸伝」
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