...ジォルジュ・ロオデンバッハ黄昏(たそがれ)夕暮がたの蕭(しめ)やかさ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...たそがれ、部屋の四隅のくらがりに何やら蠢(うご)めき人の心も、死にたくなるころ、ぱっと灯がついて、もの皆がいきいきと、背戸(せど)の小川に放たれた金魚の如く、よみがえるから不思議です...
太宰治 「喝采」
...たそがれの森の中に迷い込んで来たのです...
太宰治 「ろまん燈籠」
...その日の黄昏時(たそがれどき)...
田中貢太郎 「断橋奇聞」
......
土井晩翠 「天地有情」
...黄昏(たそがれ)の色が予想よりは一層濃くなっていたことも是非がありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...黄昏(たそがれ)を思わせる美しさである...
中谷宇吉郎 「イグアノドンの唄」
...北の空は紫にたそがれて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
......
萩原朔太郎 「青猫」
...中山家の雑色(ぞうしき)が黄昏(たそがれ)ごろ武者小路において...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...黄昏(たそがれ)のように...
山本周五郎 「山彦乙女」
...それと黄昏(たそがれ)を窺って...
吉川英治 「大岡越前」
...黄昏(たそがれ)頃...
吉川英治 「黒田如水」
...剣は眼に見える黄昏(たそがれ)の万象の中で...
吉川英治 「三国志」
...わしは急がぬ旅じゃが、ひと夜を共に、もっと来(こ)し方(かた)、ゆく末、語りおうてみる気はないか」「願うてもないことではございますが」「扇店(おうぎみせ)は、たそがれに、莚(むしろ)を巻くのか」「いえ、この生業(なりわい)も、木賃(きちん)のあるじが、長谷のお賽日(さいにち)には人出もあるゆえと、私たち夫婦に稼ぎの道をおしえてくれたのでございました...
吉川英治 「私本太平記」
...たそがれ、城内の客殿にくつろいでからの、もてなしだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...黄昏(たそがれ)の庭に揺らいでいた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...地獄の黄昏(たそがれ)であった...
吉川英治 「松のや露八」
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