...疲れているじゃないか?」叔母ば半ばたしなめるように...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...たしなめるような声で云うのです...
芥川龍之介 「開化の良人」
...とたしなめるつもりで幾らか激しい口調で云った...
上田広 「指導物語」
...中尉が俺の非礼をたしなめる感じの至極いんぎんな語調で慷堂に...
高見順 「いやな感じ」
...たしなめるような口調で言っている...
太宰治 「正義と微笑」
...というのはオーロラが彼の喫煙癖をひどくたしなめるからだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...お祖父様(じいさま)ならお父様を少したしなめることができます...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...あなたは何か勘違いをしておいでになります」娘は泣きながら弁信をたしなめるのも無理はありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...茂ちゃん」お松がたまりかねてたしなめると...
中里介山 「大菩薩峠」
...默つて居ればえゝのに」お道が船頭をたしなめる樣にいつた...
長塚節 「おふさ」
...お百合の肩に手をかけた八五郎をたしなめるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...真弓殿を苦しめてはいけない」事毎(ことごと)にそう言って乳母をたしなめるのでした...
野村胡堂 「百唇の譜」
...たしなめるように...
久生十蘭 「あなたも私も」
...証人の一人(菓子製造人のモンターニ)がこれをたしなめる...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...凡そ君には不適当な――自分の過言だつたから! と自身をたしなめるやうな眼で云ひ直した...
牧野信一 「痩身記」
...たしなめるように強くしかった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...軽々な取沙汰は慎むべきであると――苦々(にがにが)しくたしなめる老武者もあった...
吉川英治 「新書太閤記」
...たしなめる意味で...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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