...町のかたがたの奉納品が尊像のまわりに積み上げてあるのを見ておどろきになるのでしょうから」そのことばつきがいかにもたくみなので...
有島武郎 「かたわ者」
...たくみなる操縦によって...
海野十三 「怪星ガン」
...ここぞとたくみな操縦ぶりをみせて...
海野十三 「怪塔王」
...そのようなたくみなぬすみ聞きをする高声装置ではなかったか...
海野十三 「爆薬の花籠」
...それよりも顔が……実にたくみなメーク・アップではあったが...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...たくみな模造品とすりかえて...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...それほどたくみな変装ができるものでしょうか...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...あのたくみなスリルをのぞいてはこの作の魅力の大部分を失うほどである...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...よほどたくみな打算家でなければ成功はおぼつかない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...たくみな台詞(せりふ)まわしに...
太宰治 「新ハムレット」
...書のたくみなる齋藤常次郎氏であらう...
太宰治 「人物に就いて」
...たくみな猟夫が住んでいてその猟夫は殊にも野兎捕獲の名人で...
太宰治 「女人訓戒」
...老人はたくみな処世術にたいして尊敬を感じていて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...この弾みのある、軽い、やさしい、たくみな、天使たちの誘惑には手もなく僕は負けてしまひさうなのだ...
原民喜 「心願の国」
...実際その歌を見ば百中の九十九は皆いつわりのたくみなるを知らん...
正岡子規 「曙覧の歌」
...大なるたくみなくて却て趣盡きぬ妙あり...
正岡子規 「萬葉集を讀む」
...又非常にたくみな仕掛けになつてゐると感心するのでした...
宮原晃一郎 「鳩の鳴く時計」
...經營位置甚工(けいえいのゐちはなはだたくみなり)...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
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