...海第一と聞えた美女(たおやめ)...
泉鏡花 「悪獣篇」
...浅黄で描いた手弱女(たおやめ)の朧夜(おぼろよ)深き風情である...
泉鏡花 「薄紅梅」
...と評した美人(たおやめ)はこれであったか...
泉鏡花 「婦系図」
...美女(たおやめ)たちの面(おもて)を払って...
泉鏡花 「婦系図」
...姉妹(きょうだい)の美人(たおやめ)は...
泉鏡花 「婦系図」
...今のあの手弱女(たおやめ)だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...一人の手弱女(たおやめ)が来り合わせて...
中里介山 「大菩薩峠」
...萩(はぎ)の花の上におく露のような手弱女(たおやめ)に描きだされている女たちさえ...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...いかにも手嫋女(たおやめ)といった風情が...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...手嫋女(たおやめ)にもめずらしい(ろう)たけさを持っている...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...いつしか嬋娟(せんけん)たるたおやめの側(かたわら)に立つかと思うなど...
三宅花圃 「藪の鶯」
...たおやめの書いた仮名文字ののしという恰好(かっこう)で...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...九の美女(たおやめ)と来ていやがる」「もっと...
吉川英治 「江戸三国志」
...側(かたわ)らから扇で風を送っている嫋女(たおやめ)は余りに優雅(みやび)ていた...
吉川英治 「黒田如水」
...まだ二十歳にもみたぬ嫋女(たおやめ)でございますが」「何で発狂したのか」「わかりません...
吉川英治 「私本太平記」
...恋歌(こいうた)の女性(たおやめ)が...
吉川英治 「親鸞」
...むかし、河原左大臣源融(みなもとのとおる)は、毎月二十石の潮水を尼ヶ崎から運搬させ、その六条の邸にたたえ、陸奥の塩釜(しおがま)の景をうつして、都のたおやめを、潮汲(しおく)みの海女(あま)に擬し、驕奢の随一を誇ったというが、忠平には、それほどばかな衒気(げんき)もない...
吉川英治 「平の将門」
...泣いてでもいるらしい町風の嫋女(たおやめ)がややくの字形(じなり)に坐って俯向(うつむ)いている...
吉川英治 「松のや露八」
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