...一九(いっく)や三馬(さんば)はたいしたものでげす...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...たいした尊敬をもつようになりました...
アンデルセン 楠山正雄訳 「影」
...たいした時日もかからぬうちに事は成就した...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...けれども發句にはたいした興味が無かつた...
高濱虚子 「俳諧師」
...以上の二句のごときは元禄時代の句とたいした相違を見出しませんが...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...たいした事は無かろう...
太宰治 「新ハムレット」
...尺八老に一杯おせつたいした...
種田山頭火 「行乞記」
...夏目が失脚すればその地位(!)が自然自分のところにまはつて来るといふので(!)たいした症状もないのにこんな奸策(!)をめぐらしたのだ(!)彼奴は(!)怪しからん奴だ(!)などゝ憤懣の口調を洩してゐたことがありました』『改造』正月号三十ぺージの一段は私にとり意外千万で...
土井晩翠 「漱石さんのロンドンにおけるエピソード」
...なにもそんなにたいした学者じゃないがな...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...まず、君にも何かと縁故の深い壬生(みぶ)の新撰組だな」「うむ――どうだい、あれは」「近藤勇がこれを率いて、土方(ひじかた)がそれを助けている、今の新撰組はことごとく近藤によって統制されている、新撰組の近藤ではない、近藤の新撰組だ、いや新撰組の近藤というよりも京都の近藤だ、京都の近藤というよりも、近藤あっての京都の町だ、近藤の威力は飛ぶ鳥を落し、泣く児もだまる」「近藤勇――それほどの勢力となりおったかな」「市中の威力は町奉行以上、守護職以上、脱走の大藩浪人共も、かれの前には猫のようで、彼を怖るること虎の如し、全くエライ勢いだよ」「彼もたいした英雄でもなかろうが、時の勢いで、威がついたのだな」「たいした英雄ではないかも知らんが、たいした勇敢だ、是非名分はトニカクとして、あれだけの勇気ある奴はない、あれだけの決断のある奴はない、勢いの帰するところ、必ずしも偶然とのみは言えないのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうせたいしたことの出来る人間ではないが」腹いっぱいの親切はあっても...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...たいしたことだぞ」大きな声を先触れに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...このたいしたなまけぶりについてちょっとした冗談でもあるかのように話し...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...そりゃあたいしたことはないけれどね」と...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...山川の生活史にもたいした箔がついたもんだ」須田が怒り加減のようすになって...
久生十蘭 「蝶の絵」
...たいした人だかりであった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...たいした御病気でもなしににわかにお亡(かく)れになったといってこの辺では騒ぎになっております...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...飛天虎の扈成(こせい)というたいした腕前の一子やら...
吉川英治 「新・水滸伝」
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