...悉(ことごと)く荒涼それ自身であつた...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
...新しく建造された鹿児島市それ自身は...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...それ自身として觀られた場合...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...教導性の概念は別に如何にして教導性を獲得するかというそれ自身に就いての顧慮を含んだ概念ではないからである...
戸坂潤 「科学方法論」
...その学問を理論する個人が単独に道づけた理論――それは無論事物それ自身に即した理論であるべきではあるが――だけでは...
戸坂潤 「科学方法論」
...それ自身が道徳的知恵か宗教的信条かに他ならなかった...
戸坂潤 「科学論」
...こうして幻想はそれ自身に於ては何の合理的な実践力を有つものでもないのだが...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...今日のブルジョア政党の実際の機能が果してそれ自身ファッショ化の有力な支持以外のものであり得るかは元来疑問なのだが...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...それ自身は弱体であるにも拘らずその背景から云って強力内閣と呼ばれる内閣の...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...だからこの種の反動家によれば――例えば国本社の平沼騏一郎氏――ファシズム理論それ自身がファシズムではない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...「直接に確か」であると云う「直接さ」は直観それ自身の「直接さ」ではなくして直観の判断のそれである...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...我我は詩想それ自身の抑揚のために音韻を使用する...
萩原朔太郎 「青猫」
...感情それ自身の美しき抑揚である故に...
萩原朔太郎 「青猫」
...例えば鰯はそれ自身の食物を有ちながら同時にそれを食うものに対しては食物である...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それ自身としては...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...貴いものそれ自身ですのにね...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...それ自身に対する需要を作り出し...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...修行者と師とを抜き去って道得をそれ自身に開展する活動として考えるとき...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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