...その在來(ざいらい)の調子それ自身が我々の感情にしつくりそぐはなくなつて來たのであれば...
石川啄木 「歌のいろ/\」
...一九三二・一〇東京戸坂潤第一部「社会科学」的イデオロギー論の綱要第一章 イデオロギーの問題一云うまでもなくそれ自身としてはブルジョアジーのものである処の...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...結果としてジャーナリズムは歴史的社会の運動を指導する独立なそれ自身の原理を見失って了うということにもなる...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...それ自身に於ては真理でもなく虚偽でもない...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...所謂含蓄より顕現への「移り行き」の結果を――移り行きの過程それ自身の持つ構造をでなく正に過程の結果を――迹づけることを...
戸坂潤 「科学方法論」
...物理的内容をそれ自身の内に含んでいなくてはならなかった...
戸坂潤 「科学方法論」
...だから原則はそれ自身方法のことであるとも見做されている...
戸坂潤 「科学論」
...科学それ自身が価値を有つから之を研究する...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...それ故理解とは「生を生それ自身から理解する」ことに外ならぬ...
戸坂潤 「辞典」
...それ自身独立したものとして印象に現れるのならば...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...悲劇それ自身ではなしに...
堀辰雄 「室生さんへの手紙」
...憤激それ自身が邪魔となるのである...
松永延造 「職工と微笑」
...それ自身には何の増加原理をも有っていないけれども...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...情念はそれ自身としては形の具(そな)わらぬものであり...
三木清 「人生論ノート」
...辯證法はそれ自身特殊な性格のものであるべきであらう...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...もしそれがそれ自身の論理と法則性とをもたなかつたとしたならば...
三木清 「歴史哲學」
...それ自身は本質上神聖な権威による統一であって...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...語句の端々(はしばし)を穿鑿するのは作品としての取り扱いの準備であってそれ自身が目的なのではない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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