...この蔽石それ自身穹窿(アーチ)形をなしているものが概(おおむ)ね全部であって...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...先入見から解放せられている人々に対してはそれ自身によって明かなものであり得る...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...それ自身の存在を強く主張するような音楽を持ち込んだとしたらどうであろう...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...直接にそれ自身としては...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...学問それ自身の考察に基く処に存在すると考えた*...
戸坂潤 「科学方法論」
...事物はそれ自身に於て展開し抽象し又総合しながら運動して行くわけだが...
戸坂潤 「技術の哲学」
...なぜならジャーナリズムそれ自身が...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...だから大学のアカデミーとしてのイデオロギー的活動は、それ自身の、本来の、かの概念規定に於て与えられた通りの、性質を当然一定の方向に歪められざるを得ない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...それ自身一つの独自の哲学的立場と...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...その第二はそれ自身客観という言葉によっての外は理解出来そうにもない処の所謂客観である...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...あくまで直観空間の規範に支配されていながらなお且それ自身に独立な新しい領域を造り出すのである...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...それ自身既になま温い...
豊島与志雄 「春」
...またそれ自身の部門に於て...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...文学はさうでなければならぬ理由をそれ自身に少しももたぬのであるし...
平林初之輔 「文学の本質について(二)」
...浪といふ浪はすつかりそれ自身のうちに薄い暗を吸ひ取つてゐた...
水野仙子 「夜の浪」
...それ自身の視圏内に於て統一的世界を形成していた...
和辻哲郎 「鎖国」
...眼界の拡大それ自身が如何に優越な力を人間に与えるか...
和辻哲郎 「鎖国」
...音楽はそれ自身の性質として純粋になろうとする傾向を持つ...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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