...もつとも歳月それ自体が淘汰整理してはくれる...
種田山頭火 「其中日記」
...何よりも生活それ自体が生産機能でなければならなかった...
徳田秋声 「縮図」
...* マルクス主義的社会科学の方法をそれ自体として取り出したものは...
戸坂潤 「科学論」
...この感覚の結合を離れて世界がそれ自体にあるのではないという(所謂マッハ主義)...
戸坂潤 「辞典」
...生活それ自体の翹望である...
豊島与志雄 「自由主義私見」
...自然それ自体を観照しているのではなく...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...完全な犯罪があるとかないとか議論したということだが……」「それはあります」「それ自体に既に矛盾があると君は気がつかずに大まじめで論じている...
浜尾四郎 「殺人迷路」
...自然や人間をながめたものを「それ自体」と信じ切って...
三好十郎 「ゴッホについて」
...吹けば飛ぶような軽薄な感傷(それ自体としては概して善意に基くものである事を僕が知っていても)を心から憎む...
三好十郎 「俳優への手紙」
...着物がそれ自体の温かさをもって我々を温かにするのではなく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それ自体をゆすぶる・こういう極度の・疑いによって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それはそれ自体隠れた秘密の行為である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それ自体はより多くの節制をもっていたのであるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...約束したことそれ自体が邪(よこしま)な不正なことである場合には...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...決してそれ自体色がうすれてもあせてもいないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...決して死それ自体を考察してはいない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...秀吉のごとき人物の時をひとしゅうして東西にならび立った時代に彼が置かれたことそれ自体が...
吉川英治 「新書太閤記」
...それ自体ではつまらんものでしょうが...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
便利!手書き漢字入力検索