...酒の味それ自体もすこしは変ろう...
石川欣一 「可愛い山」
...啻(ただ)そのような証拠を隠滅した行動それ自体が杜には後悔され...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...創作それ自体をさえ見失いかけ...
太宰治 「創作余談」
...それ自体が『神に通じ』またそれが神であるところの道...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...それ自体はさほど重大なものではない...
豊島与志雄 「椿の花の赤」
...口外出来ないということも、それ自体、具体的に自由の拘束なのだ...
豊島与志雄 「ものの影」
...それ自体として快適である...
中井正一 「スポーツの美的要素」
...詩それ自体の部門に於て...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...たといこういった助言がそれ自体としては決定的なものでないにしても...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...それ自体が詩であるような詩...
深瀬基寛 「悦しき知識」
...それ自体に明瞭に嫌厭を感じる(あなたがそうくりかえしくりかえしふれていらっしゃるからには何かがあるに相異ない...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それ自体が革命である人間を...
三好十郎 「恐怖の季節」
...その一人々々の「大衆」作家自身がそれ自体としていろいろの弱点を持っている事とは...
三好十郎 「恐怖の季節」
...罪と悪それ自体で...
三好十郎 「その人を知らず」
...それ自体としては暴力などとはいえない...
三好十郎 「抵抗のよりどころ」
...」この案はそれ自体が盗人を退治する...
室生犀星 「野に臥す者」
...それ自体が重いから...
山本周五郎 「季節のない街」
...尊氏におゆだねあらせられるぶんには」「それ自体...
吉川英治 「私本太平記」
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