...今は存在としての存在・存在それ自体・は問題ではなく...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...詩的精神それ自体の投影したものでなければならぬ...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...完全な犯罪があるとかないとか議論したということだが……」「それはあります」「それ自体に既に矛盾があると君は気がつかずに大まじめで論じている...
浜尾四郎 「殺人迷路」
...あるいはそれ自体が象徴となって...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」解説」
...たとえば、緑柱玉の輝きを紗(ヴェール)を透(すか)してながめたような、淡いあわい海緑色(ヴェル・マレエ)の、それ自体、冷涼たる輝きをもった……ヤヌッセンがBryl(ベリイル)と呼んでいるある異様な微光だった...
久生十蘭 「地底獣国」
...それ自体は不愉快なものではなく...
久生十蘭 「虹の橋」
...それ自体で考察される性質である...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...それ自体においては...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...それ自体としては些細なことで...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...それ自体悪である――といふのは古来のギリシャ思想にあるが作次の行為なんて軽蔑に価するね...
牧野信一 「R漁場と都の酒場で」
...それ自体としては彼にはどうでもよいことであつたから...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...また部分としても最も大きな部分を占めている記録的な要素がザッハリッヒに「物それ自体」として来る以前に「ザッハリッヒな感じを生み出すための小説作法」として来てしまうのである...
三好十郎 「恐怖の季節」
...それ自体としては暴力などとはいえない...
三好十郎 「抵抗のよりどころ」
...われわれが多くの場合それらのものそれ自体を評価しようとして見るのではなく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(ルクレティウス)(c)人生はそれ自体善でも悪でもない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ことそれ自体の中にある美しさに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それ自体が豊富であるだけでは満足しなかったのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...大地とはそれ自体...
吉川英治 「私本太平記」
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