...昔からそれ相当な好意を持っている...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...それ相当の用心をしないと...
芥川龍之介 「偸盗」
...どこの家にもそれ相当な生計が立てられているようだけれども...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...若い者にはそれ相当の夢もあり希望もあるのであるから...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...それ相当の礼を尽さなければ...
太宰治 「お伽草紙」
...私はそれ相当にあなたを扱うつもりだから』……彼女が叫んでいる最中...
小泉八雲 田部隆次訳 「雪女」
...そういう伴奏としてはしかしそれぞれの助演者もそれ相当の効果を見せてはいるようである...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...しかしそれだけの速い運動を支配し調節するためにはそれ相当に速く働く神経をもっていなければならない...
寺田寅彦 「空想日録」
...何等かそれ相当なたしなみや気転を備えていたものだが...
豊島与志雄 「朝やけ」
...それ相当なもてなしをするんだよ...
豊島与志雄 「自由人」
...事物を対抗的にではなく感受し得るためにはそれ相当の条件がある...
中原中也 「詩に関する話」
...かかる立場から出来上った作物にはそれ相当の長所があると同時に短所もまた多く含まれている...
夏目漱石 「写生文」
...そこにはそれ相当な因縁(いんねん)...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...この四種は名前の示すごとく四種であって互にそれ相当の主張を有して...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...それ相当の敬語で聞かされた昔も思い合された...
夏目漱石 「道草」
...慎重緻密な真名古がそれを口外せぬのにはそれ相当の理由があるのだろうと思われるが...
久生十蘭 「魔都」
...皆それ相当におもしろい恋愛生活はしているようですがね...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それ相当の金も包んで...
山本周五郎 「寒橋」
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