...異常心理者は正常に戻るのをおそれるんじゃないか?〉そんな考えが浮んで来た...
梅崎春生 「幻化」
...おそれるようすはありません...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...人に聞かれるのをおそれるように...
江戸川乱歩 「大金塊」
...実情は私どもがそれをおそれるほど被害が大きいのです...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...われわれは決して脇にそれることをしない一つの運命――アトロポス〔三人姉妹の運命の女神の一人〕をつくったのだ(これをわれわれの機関車の名前にしようではないか)...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...女の注意がそれるだろう...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...地震をおそれる私は...
徳田秋聲 「余震の一夜」
...次に少しく岐道(えだみち)にそれるが...
中谷宇吉郎 「雪」
...明るいところをおそれるように...
新美南吉 「名なし指物語」
...日の目をおそれる...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...自身の所謂未完成をおそれる理由はないのです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...次の話は少しわき道にそれるけれど...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...心臓がこんなに丈夫でもよし悪しだって云ってたっけだ」「専門家にゃあ専門家の意見があるだな」「そんな状態がまる三日続いただ」春さんはまた巧みに話題のそれるのを防いだ...
山本周五郎 「青べか物語」
...さぶちゃんのこと云ってるんじゃないでしょうね」「話がそれるぜ」「でもついでだからはっきりさせるわ」とおのぶは開き直った...
山本周五郎 「さぶ」
...「自分がおそれるのは...
吉川英治 「三国志」
...おそれるものを彼は知らない...
吉川英治 「私本太平記」
...おそれるわけがあるから逃げたにちがいない...
吉川英治 「新書太閤記」
...日光をおそれるごとく眩(まばゆ)そうであり...
吉川英治 「新・水滸伝」
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