...季節はそれるが、その形は、油蝉にも似たのである...
泉鏡花 「薄紅梅」
...「この機密が漏洩(ろうえい)することを極端におそれるのです...
海野十三 「宇宙尖兵」
...この近距離で玉のそれる気遣(きづか)いはない...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...人のおそれる秘密のしかけをやぶって...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...さしておそれるようすもなく...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...話は横道へそれるが...
大杉栄 「男女関係について」
...そのままずるずると話がそれる恐れがあるからこれなり省略して...
高見順 「いやな感じ」
...枯尾花(かれおばな)を幽霊と見ておそれるような結果になってしまうのである...
中里介山 「余は大衆作家にあらず」
...本当の学問の自由を束縛するような気運を助成することをおそれるために...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...かくすこともおそれることもない...
久生十蘭 「金狼」
...日の目をおそれる...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...九丁もわきにそれる愚か者もございます...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...かれらの足が遠のくのをおそれる市当局の圧力もあってか...
山川方夫 「箱の中のあなた」
...酒井侯のおそれるだけあって...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「自分がおそれるのは...
吉川英治 「三国志」
...やがて話がほかにそれると...
吉川英治 「三国志」
...日光をおそれるごとく眩(まばゆ)そうであり...
吉川英治 「新・水滸伝」
...それまでも世の耳目(じもく)をおそれる秘密がおありとみえる」痛いところを罵(ののし)った...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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