例文・使い方一覧でみる「それなり」の意味

...兄はそれなり歩きかけましたが... 兄はそれなり歩きかけましたがの読み方
芥川龍之介「雛」

...話はそれなりまたつづきました... 話はそれなりまたつづきましたの読み方
ハンス・クリスティアン・アンデルセン　Hans Christian Andersen 楠山正雄訳「幸福のうわおいぐつ」

...それなり病院にのこっていました... それなり病院にのこっていましたの読み方
ハンス・クリスティアン・アンデルセン　Hans Christian Andersen 楠山正雄訳「幸福のうわおいぐつ」

...』『然うでしたか！』と、吉野はただ何か言はうとしたが、立入つた身上（みのうへ）の話と気が付いて、それなり止めた...
石川啄木「鳥影」

...田畑は田畑それなりの道續きが... 田畑は田畑それなりの道續きがの読み方
泉鏡花「遺稿」

...それなり先生の袖に縋って... それなり先生の袖に縋っての読み方
泉鏡花「唄立山心中一曲」

...北欧の乱世にはやはりそれなりの武士道があった... 北欧の乱世にはやはりそれなりの武士道があったの読み方
寺田寅彦「春寒」

...それなり世間は一入（ひとしお）ひっそり盛夏の炎暑に静まり返った或（ある）日の暮近くである... それなり世間は一入ひっそり盛夏の炎暑に静まり返った或日の暮近くであるの読み方
永井荷風「散柳窓夕栄」

...それなりまた凍って... それなりまた凍っての読み方
中村清太郎「ある偃松の独白」

...自分はそれなり書斎を出て下へ行こうとした... 自分はそれなり書斎を出て下へ行こうとしたの読み方
夏目漱石「行人」

...私はそれなりすぐ表へ出た... 私はそれなりすぐ表へ出たの読み方
夏目漱石「こころ」

...それなり書斎へ這入つて... それなり書斎へ這入つての読み方
夏目漱石「それから」

...千代子もそれなり黙った... 千代子もそれなり黙ったの読み方
夏目漱石「彼岸過迄」

...が、それなりに、父は日にまし快方に向った... が、それなりに、父は日にまし快方に向ったの読み方
堀辰雄「花を持てる女」

...それなりに賢くて... それなりに賢くての読み方
フレッド・Ｍ・ホワイト　Fred M. White 奥増夫訳「黄金薔薇」

...背の高さと気質はそれなりに違うが... 背の高さと気質はそれなりに違うがの読み方
フレッド・Ｍ・ホワイト　Fred M. White 奥増夫訳「謎の四つ指」

...かれこれするうち予も帰朝してそれなりで過した... かれこれするうち予も帰朝してそれなりで過したの読み方
南方熊楠「十二支考」

...ところがその話はそれなりになって... ところがその話はそれなりになっての読み方
「朝の風」

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