...それどころか、ほかのお花たちの中へ飛びおりていって、いかにもうれしそうなようすをしていました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「イーダちゃんのお花」
...いやいや、それどころか、あなたのおとうさんやおかあさんも、胸のまん中を、射られたことだってあるんですよ...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「いたずらっ子」
...それどころか、かえって、うちが恋(こい)しくなりました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「人魚の姫」
...それどころかある範囲で同一の人物からなる...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「ファシズムとは何か」
...それどころか私は...
太宰治 「駈込み訴え」
...「いいえ、それどころか...
太宰治 「風の便り」
...それどころか、豫(あらかじ)めしつらえて置いた寝殿の奥の一と間に住まわせて寵愛(ちょうあい)したので、翌年には早くも後の中納言敦忠である男子を生むに至り、遂には世人も此の夫人を貴んで「本院の北の方」と呼ぶようになった...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...」「それどころか...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「同一事件」
...『ところが、どうでしょう?』とホフラーコワ夫人は感激して付け加えている、『予言は文字どおりに、それどころか、それ以上に的中したのです』お婆さんがわが家へ帰ったかと思うと、もうシベリアから待ちに待っていた便りを渡された...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...それどころか立派に権利でも持っているように考えていたのさ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...それどころか、自分の趣味に相当するだけの孤独を得られなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「人間はね、相手が狐だと解ると、手袋を売ってくれないんだよ、それどころか、掴(つか)まえて檻(おり)の中へ入れちゃうんだよ、人間ってほんとに恐(こわ)いものなんだよ」「ふーん」「決して、こっちの手を出しちゃいけないよ、こっちの方、ほら人間の手の方をさしだすんだよ」と言って、母さんの狐は、持って来た二つの白銅貨(はくどうか)を、人間の手の方へ握らせてやりました...
新美南吉 「手袋を買いに」
...手掛りの端つこも掴めません――それどころか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それどころか、あなたはそうしなければならないのです」そして、将校は旅行者の両腕をとらえ、重い息をつきながら彼の顔を見た...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...それどころか、抱きついたり、接吻をしたりして、一分間でも長く別れとうもないような風で見ている私の方がよっぽど間が悪くなりました」「出たときの男の様子は何かそわそわして急いでいたというが……」「はあ、乙君はそういいましたが、私はそこまでは気がつきませんでした」「ふん、それから君たちが誰何(すいか)すると走って逃げだしたというんだね?」「そうであります」「その男の姿を見失ったのはどの辺だ?」「何しろ二三十歩離れていましたし、月がちょうど雲にかくれていた時で、それに、あの男が、こんな大それたことをしようとはあの時は夢にも思わなかったものですから、はっきりとはおぼえていませんが、五条を少し下った辺だったことはたしかです」「それから二人で、十分さがしたろうね」「はあ、よっぽど念入りにさがしましたが、とうとう取り逃がしてしまいました」弓田警部は一わたり部屋の中を見回しましたが、何一つ取り乱されている様子はありません...
平林初之輔 「祭の夜」
...それどころか、彼の二匹の栗毛までが、静かな冷気の中に湯気を立てながら、眼をまるく見張って、この険呑な事件を一生懸命に跡づけているように見えた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...それどころか却(かえ)って正反対の現象がのべたらに上(のぼ)って来るのであります...
夢野久作 「鼻の表現」
...いやそれどころか却て前よりも尚々現実との境界があやしくなって行くのでした...
蘭郁二郎 「歪んだ夢」
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