...それだけでなく、門から前庭に通じる入口に『故陸軍衛生曹長矢木城介之霊』と記した木柱が立てられていた...
梅崎春生 「狂い凧」
...ことわった理由はそれだけでなく...
高見順 「いやな感じ」
...」「そのタマテイとかいうのはどんなものだか知りませんけれど、しかし、それだけでなく、支那には何か世界一というような感じのものが、他にもたしかにあるような気がします...
太宰治 「惜別」
...それだけでなく、自分が大佐と結婚したのは自棄半分(パル・デピ)だという世間の取沙汰(とりざた)をそのまま信じているにちがいない...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ」
...それだけでなくほかにいろいろもっと重大な事実が眼前に歴然と出現していても...
寺田寅彦 「「手首」の問題」
...それだけでなく民族的伝説や歴史の始まりなど皆そうなので...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...実験が之に解消しないことは勿論であるが、それだけでなく、これは特に実験に対立するスペキュレーション(思弁)を往々にして意味したことが、学問の歴史の教える処だろう...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...それだけでなく哲学乃至科学にまで連関せねばおかぬ処の...
戸坂潤 「思想としての文学」
...室生の場合に於てはそれだけでなく...
萩原朔太郎 「所得人 室生犀星」
...それだけでなく、それだけで済めばいいが、事によると、恐喝(きょうかつ)取財ぐらいで告訴するだろう...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...風のために割合に蚕、とくに夏秋蚕についてでありますが、それが飼いよいこと、もちろん、その折角の風を蚕室に入れるように工夫しなくてはだめでありますが、それだけでなく、あの恐ろしい蛆の蝿が、風の強い所の畑の桑の葉には卵を産み付けることの少ないこと、また、常に相当の風のあることが葉そのものを充実させ、その飼料的価値を高めること等、風の効果はきわめて大きいのでございます...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...しかも不幸はそれだけでなく...
山本周五郎 「日本婦道記」
...尼などは、身を貧しゅう持っておりますゆえ、旅路にも、なに恐ろしいものはございませぬ」「いえ、それだけでなく、あなたは余りにお美しいから...
吉川英治 「私本太平記」
...それだけでなく、このさい佐渡の日野資朝と或る気脈を結んでおくには、絶好な機会とみて、じぶんの後図(こうと)のためにも、考えついたことなのである...
吉川英治 「私本太平記」
...また、それだけでなく、姫山の西方半里の今宿から、道誉の人数のみは、さらに道を西へとって、播磨と美作の国ざかい、杉坂へ向って行った...
吉川英治 「私本太平記」
...それだけでなく、帝には、当面の政務も山ほどある...
吉川英治 「私本太平記」
...それだけでなく...
吉川英治 「私本太平記」
...尊氏はそれだけでなく...
吉川英治 「私本太平記」
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