...何もそのような空事(そらごと)をさし加えよう道理はございません...
芥川龍之介 「邪宗門」
...絵空事(えそらごと)でない写真であるだけに...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...覗きからくりの空事(そらごと)をでも見た様に...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...しかしながら画(ゑ)には虚(そらごと)もまじへざればそのさまあしきもあるべけれど...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...鬼の来(きた)るといふ空言(そらごと)も古きつたへにやと問(と)ふ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...よめもむすめも空言(そらごと)のたまふなと口にはいへど...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...それこそまるで絵そらごと...
太宰治 「右大臣実朝」
...いかにお伽噺は絵空事(ゑそらごと)ときまつてゐるとは言へ...
太宰治 「お伽草紙」
...いかにお伽噺は繪空事(ゑそらごと)ときまつてゐるとは言へ...
太宰治 「お伽草紙」
...すべてそらごとひがごとの世の中...
種田山頭火 「其中日記」
...私達は先生の氣焔が餘に空言(そらごと)であつたのに...
南部修太郎 「猫又先生」
...絵そらごとだったよ...
久生十蘭 「野萩」
...何故虚言(そらごと)を言ッたか自分にも解りかねる...
二葉亭四迷 「浮雲」
...法然のおほせそらごとならんや...
三木清 「親鸞」
...フランスは文化主義でそのためにああなったというそらごとをおしつけるのでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...芝居のそらごと・作りごと・の中にさえ示されるのを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その中で日本語の「絵そらごと」という言葉をいたく賞めていた...
柳宗悦 「民藝四十年」
...実はこの「絵そらごと」こそ真実にまさる真実を意味する...
柳宗悦 「民藝四十年」
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