...穏やかな会話が微風(そよかぜ)のように彼女たちの唇を漏れてきた...
池谷信三郎 「橋」
...二人の上に垂れた楓の枝が微風(そよかぜ)に揺れて...
石川啄木 「鳥影」
...微風(そよかぜ)...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...唯(たゞ)微風(そよかぜ)の音なひ咽(むせ)び泣く水の聲(こゑ)...
ポオル・クロオデル Paul Claudel 上田敏訳 「カンタタ」
...そよかぜにひらひらしていた...
海野十三 「金属人間」
...そよかぜのしめつたかほもなつかしく心をおかし...
大手拓次 「藍色の蟇」
...睫毛のなかの微風そよかぜよ、こゑをしのんでくる そよかぜよ、ひそかのささやきにも似た にほひをうつす そよかぜよ、とほく 旅路のおもひをかよはせる そよかぜよ、しろい 子鳩の羽(はね)のなかにひそむ そよかぜよ、まつ毛のなかに 思ひでの日をかたる そよかぜよ、そよかぜよ、そよかぜよ、ひかりの風よ、そよかぜは胸のなかにひらく今日(けふ)の花昨日(きのふ)の花明日(あした)の花...
大手拓次 「藍色の蟇」
...果てなき大空の藍色と見渡す草原の緑とが映り紅を潮(さ)した頬(ほお)には日の光と微風(そよかぜ)とが知られた...
竹久夢二 「少年・春」
...高いポプラの枝が微風(そよかぜ)に揺らいでいます...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...一座を微風(そよかぜ)のやうに渡ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一座を微風(そよかぜ)のように渡ります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ようく見てお呉れ……」蒼い月の光の下に敷き延べられた宮殿の夜の花園へ「微風(そよかぜ)のやうに」忍び出たサラミヤ姫が...
牧野信一 「青白き公園」
...そなたの肌のぬくもりを微風(そよかぜ)として軒(のき)に置け...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...春の舞台に登るそよかぜ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...好色好色(すきずき)しき微風(そよかぜ)ならん...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...微風(そよかぜ)も...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...微風(そよかぜ)なげけば...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...微風(そよかぜ)の囁(さゝや)くあまき声も無し...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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