...恋の国森こえて夏は来ぬ――八寸の星形にさきほこる百合(ゆり)の国より海経てきぬる微風(そよかぜ)のさなりその...
石川啄木 「閑天地」
...二人の上に垂れた楓の枝が微風(そよかぜ)に揺れて...
石川啄木 「鳥影」
...微風(そよかぜ)も足音たてず...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...微風(そよかぜ)...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...みづ苔(ごけ)のうへをすべる朝のそよかぜのやうなあなたのこゑも...
大手拓次 「藍色の蟇」
...そよかぜはむねをあたためる...
大手拓次 「藍色の蟇」
...長い草は微風(そよかぜ)にふかれながらも...
竹久夢二 「博多人形」
...まぶしいそよかぜ(ナ)・若葉へわたしへ風がやさしくねむりをさそふ・なにやらさみしく雀どものおしやべり四月廿三日もちなほして晴...
種田山頭火 「其中日記」
...高いポプラの枝が微風(そよかぜ)に揺らいでいます...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...眠むそうな薄色の合歓(ねむ)の花はぼやけた紅(べに)の刷毛(はけ)をば植込(うえご)みの蔭なる夕方の微風(そよかぜ)にゆすぶっている...
永井荷風 「夏の町」
...微風(そよかぜ)もない...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...ようく見てお呉れ……」蒼い月の光の下に敷き延べられた宮殿の夜の花園へ「微風(そよかぜ)のやうに」忍び出たサラミヤ姫が...
牧野信一 「青白き公園」
...そなたの肌のぬくもりを微風(そよかぜ)として軒(のき)に置け...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...春の舞台に登るそよかぜ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...微風(そよかぜ)なげけば...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...若草の中の微風(そよかぜ)のやうな子等の寝息...
與謝野晶子 「帰つてから」
...有るか無きかの微風(そよかぜ)にも...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...気味のわるい微風(そよかぜ)が撫でた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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