...六斤はそれをいいしおにして彼のそばに馳け寄り...
魯迅 井上紅梅訳 「風波」
...そばの或店の中へにげこみました...
鈴木三重吉 「やどなし犬」
...性急(せつかち)な小芋は味の出るまで親の側(そば)で辛抱出来なかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...そばで聞いていたサイラスは耳をそばだてた...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...長松は傍(そば)に行儀よく坐(すわ)ってあくびを噛(か)み殺しながら反古紙(ほごがみ)の皺をのばし...
太宰治 「新釈諸国噺」
...彼は彼女のそばへ歩み寄って...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...あの人のそばにいてやるのが本当なのね...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...死人のそばにより...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...わたしのそばに来ていて下さい...
中里介山 「大菩薩峠」
...けっして傍(そば)に手伝っている嫂の顔をあえて見なかった...
夏目漱石 「行人」
...それが傍(そば)にいて看護をした母に伝染したのです...
夏目漱石 「こころ」
...白粉草(おしろいそう)が垣根の傍(そば)で花を着けた...
夏目漱石 「それから」
...停留所のそばには...
林芙美子 「新版 放浪記」
...向う側の歩道のそばにとまっているセダンの側窓から...
久生十蘭 「あなたも私も」
...『それは――それは好(い)い日和(ひより)でした!』愛(あい)ちやんの傍(そば)で小(ちひ)さな聲(こゑ)がしました...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...よく火のおこっている火鉢のそばへいっしょに坐った...
山本周五郎 「やぶからし」
...母の姿を思い出すと無性に母のそばへ帰りたくなった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...蕎麥屋(そばや)が二軒...
若山牧水 「樹木とその葉」
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