...此古い社殿の側縁(そばえん)の下を...
石川啄木 「葬列」
...ボタンのそばには...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...そばにかけよって...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...胤長さま御放免の事をひとへに御歎願あそばしたとか...
太宰治 「右大臣実朝」
...藤の実は垂れ・くみあげる水がふかい秋となつてきたふるさとのそばのあしいよ/\あかしさみしさがけふも墓場をあるかせるさみしいから(或る日はアルコールでまぎらすけれど)あてもなくあちこちあるきまはる...
種田山頭火 「其中日記」
...其そば近く疾風の速きイーリス立ちていふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...口を開けた火薬箱のそばに座っていた...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「グローリア・スコット号」
...――池田さんへ寄ったらほかほか湯気のたつ箕(み)のそばでおばあさんが麦を蒸していた...
中勘助 「島守」
...お聞きあそばせ」水門に腰かけている美人は...
中里介山 「大菩薩峠」
...絵の展覧会場にゐるフランス首相のそば近くに寄つて...
林芙美子 「瑪瑙盤」
...やがて二人の男がそばを通りかかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...好きな犬までそばへつけてヌクヌクと育っているのに...
宮本百合子 「従妹への手紙」
...御出家をあそばされる場合の用意をしておいでになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...男の傍(そば)へ寄って来て...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...あるいはそばにひかえて湯加減をうかがったりする...
柳田国男 「故郷七十年」
...奥さまがお身につけておいであそばしたのは...
山本周五郎 「日本婦道記」
...そのそばで、木下助右衛門(すけえもん)も、秀次を助けるために、斬り死してしまった...
吉川英治 「新書太閤記」
...泥棒という声をきくと傍(そば)の者はすぐ自分の懐中(ふところ)や袖へ手をやって検(あらた)めてみた...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索