...一一 郵便箱僕の家(うち)の門の側(そば)には郵便箱が一つとりつけてあった...
芥川龍之介 「追憶」
...そしてその男は彼のそばを静かに通りぬけた...
梅崎春生 「黄色い日日」
...鵜戸神宮では自然石の石だゝみのそばに咲いてゐた薊の花がふかい印象を私の心に刻んだ...
種田山頭火 「行乞記」
...お松がそばにいてあしらってくれればけっこう話の用には立つ...
中里介山 「大菩薩峠」
...何しろ傍(そば)に寝ていた細君(さいくん)が看病をする暇もなんにもないくらいなんですからね...
夏目漱石 「こころ」
...彼のそばをゆっくり泳ぐ...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...すこしでも父のそばにいた方がいいような気がした...
堀辰雄 「花を持てる女」
...彫(ほり)のある扉のそばには...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...ほんとうにそばへ寄って来た...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トビアス・ミンデルニッケル」
...殿様がおそばで使っていてくださいますからね...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...情熱ばかりを見せようとあそばすものでもないのが優美に感ぜられた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...同棲(どうせい)あそばされてからの長い時間を院は追懐あそばしながら...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...院も御機嫌(きげん)を悪くあそばしたようなお手紙をくださいますのですよ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...京へお呼び寄せになりましたあとで穏やかに親御様にもお逢(あ)いあそばすことになさいませよ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...現在の帝王と后(きさき)があれほど御大切にあそばされる皇子で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そばに引き寄せた...
室生犀星 「舌を噛み切った女」
...この虫ケラは?」と側(そば)にきいていた宅助は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...汝を股肱(ここう)とたのむぞと御諚(ごじょう)あそばされたことは...
吉川英治 「日本名婦伝」
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