...まさにその通りであります...
浅沼稲次郎 「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」
...支那に於てもその通り...
大隈重信 「平和事業の将来」
...そのなかには人間の知識の要約がふくまれていると信じていた――じっさいかなりの程度までその通りであるが...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...その通りの「ボン・ジュール」の片隅に...
高見順 「如何なる星の下に」
...その通りにして過した...
谷崎潤一郎 「鍵」
...確かにその通りであった...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...確かにその通りである...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...その通りに弟のトルハチェーフスキイも...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...そこで、真如はただ絶対にして、動もなく、不動もなく、生もなく、死もなく、始めもなく、終りもなき大遍満の存在と致しまして、それに無明が働くことによってのみこの世界にもろもろの現象が起る、その現象が人間世界にもさまざまの悲喜哀楽を捲き起す――何の力が無明を働かして左様な現象を起さしめるのか、それがわからないとおっしゃるのでございましょう――」弁信が一息にこれだけを言って、ちょっと息をきった時に、神妙に聞いていた池田良斎が、ようやく一語をハサムの機会を得まして、「いかにも、その通りです、真如絶対だけなら、絶対だから文句はありませんが、この通り世間相――一切万法と言いますかな、吾々までの存在が、その絶対のうちから起ったのはすなわち真如へ無明が働きかけたものに相違ないとすれば、その無明の起るところ、仮りに水と波との如く、麻と縄との如く、真如と無明とは同一物の変形であるとしても、その同一物を変形せしめた力、すなわち海の水を波立たせる業風と言いますか、麻を縄にする指さきと言いますか、その起るところがわからないのです」弁信は透かさずこれに答えました、「御尤(ごもっと)もの質問ではございますが、せっかく御質問なさるならば、もう少しく細かくごらんになって、真如と無明を分つ力をお調べになる前に、真如を真如とし、無明を無明としてながむる、その見方の立場をさきにごらんになる必要があると存じます...
中里介山 「大菩薩峠」
...百八十八玄関におとなう声があったらしいのを、二人は炉辺の話の興にのって、それにはトンと気がつかず、「人間の中にもこういう奴がいるよ、こういう奴が……」と言った米友の思い入れを、青嵐は我が意を得たりとばかり受取って(この浪人の名を暫く仮りに青嵐と呼んで置く)、「うむ、その通りだ、悪い奴がはびこると迷惑をするのは善い奴だ、いったい、悪い奴というものは征伐されるためにこの世に存在しているものなんだが、善い奴は得て事を好みたがらないから、それで隠れたがる、そうなると、悪い奴はいよいよいい気になって、増長跋扈(ばっこ)する、人間ばかりじゃない、金銭に於てもそうだ、悪貨は良貨を駆逐すといって……」青嵐居士は、ここまで論じかけたが、これは相手にとって少し理窟っぽいと思い直したと見え、怪魚をビクにしまい込んで、「明日になったら、早速ひとつ漁師共に話して、こいつの退治にとりかからせることだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...お菰(こも)が小判で百両持っているわけがあるもんか」「なるほどそう言えばその通りだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...四半刻ほどして歸つて來ると――」「三七郎が梁に首を吊つて居たといふのだな」「その通りで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私はその通りにした...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...「その通りだ、悪かった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...実際その通りだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...堅実簡明の趣味のことは全くその通りです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...人間もその通りで体格を善(よ)くしたければ筋骨を養うような食物を与えなければならず...
村井弦斎 「食道楽」
...五「むむ、御明察」と、安房守が感嘆して、頷(うなず)いて見せると、沢庵も、「その通り、但馬守どのに相違おざらぬ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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