...その上に糊を表す字が書いてある(図468)...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...四五人の男女がその上にのぼって...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...その上に影がうつるんだ...
海野十三 「地球盗難」
...その上にかなり立派な医院を開いて...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...まだその上にいっそうそうなりたがる心理がある...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...京都へ行けば、当分、遊びたいだけの遊びをしていいという軍費が出る、何一つ不足をさせない、その上に、仕事といってはただ遊んでいさえすればいいというのだから、神尾主膳あたりには打ってつけの役廻りだ」「今時、そんな茶人があるものですかねえ、ほかならぬあなたをお見立てして、京都で思うさま遊ばせて上げようなんて、そんな有り余るお宝の持主がありますかねえ」「それが有るのだ、有るべき道理あって有るのだから、やましいことがなく、しかも遊んでさえいれば、それが立派な御奉公になろうというのだから、まず近ごろ、これ以上の耳よりな話はないさ」「そんなら、あなた、お考えになるまでもなく、早速お受けになればよいに」「いや、それも一人じゃいやだよ、誰か面倒を見てくれる人が附いていてくれなくちゃあな、神尾もそうそう、若い時の神尾じゃないから、花の都へ上ったからとて、そう無茶な遊びもやれない、誰かついて行ってくれればいいがと考えたから、お受けもせずに戻って来た、家に待っている人があるとは言わないが、心当りへ当ってみてから挨拶をする、と言って帰って来たのは別儀ではない、私の姉さん、お前、一緒に京都へ行ってくれるかね、お前が行ってくれれば、これも一期(いちご)の奉公だと心得て、おれは京都へ乗込むよ」「参りましょう、あなたのおともをして、京都へ参りましょう」「いいかい、ただの京都見物じゃないよ、次第によると永住の形式になるかも知れないぜ、よく考えて返事をしてくれ」「考えれば、条件も出て参りましょうから、考えないでお返事を致しましょう、あなたが、わたしのために家へ帰って来て下さるようになったお礼心で、わたしはあなたのいらっしゃるところならば、海の中でも、山の奥でも」「本気かい、本気でそれを言ってくれるのかい」「あなた、このわたしの心意気がおわかりになりませんの」「わかる、わかる、では、おれは明日にもまた折返して、京都行きを承知して来るよ、いいかい?」「御念には及びませぬ、今日からでも、おともを致します」「よし、話はきまった」と言って神尾主膳は、出陣の前ぶれのように勇み立ちました...
中里介山 「大菩薩峠」
...その上にさらに水蒸気が凍りつく...
中谷宇吉郎 「自然の恵み」
...その上には随分使い汚された楽譜が一杯に積み重ねられていた...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...紙幣はその上に落ちた...
夏目漱石 「それから」
...「まだその上に愛されてみたいの」この挨拶(あいさつ)は平生のお延の注文通りに来た...
夏目漱石 「明暗」
...その上には、一つ二つの楽器や何冊かの本とともに、いろいろな手紙とその他の書類とが乱雑にのせてあった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「盗まれた手紙」
...更に第六版でその上に加筆が行われて...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...その上に石を載せて置いた...
水野仙子 「白い雌鷄の行方」
...その上に毎晩ナースチャが寝て来た箱のなかには...
「赤い貨車」
...奥羽に向かってはその上に積極的に...
柳田国男 「雪国の春」
...ちえ子さんは算術の本を開いてその上にうたた寝をしているのでした...
夢野久作 「白椿」
...――しかも逆茂木打った道へは、八重(やえ)十文字に素縄を張りめぐらし、その上に、墜(おと)し穽(あな)まで仕掛けてありますれば」「ウム、入念だな...
吉川英治 「親鸞」
...その上には大量の石筍が堆積...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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