...その上に、もう一つのテーブルがのった...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...その上に馬のりになると...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...私はその上に死ぬほどナオミが恋しいのです...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...窓のところへ机を持ち出してその上に小さな鏡を立て...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...そしてその上に理学博士吉田卓爾先生証明と横に書いた...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...わずかにその上に白波が立っているのでその所在が知れるぐらいのものである...
知里真志保 「あの世の入口」
...その上にその平面の中のある特別な長方形の部分だけを切り抜いて...
寺田寅彦 「カメラをさげて」
...炭かけもその上に乗せた...
外村繁 「夢幻泡影」
...なおその上に、新しい植民地軍にたいするこの老アフリカ軍人の嫌悪(けんお)もあった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その上に枕木が敷いてある...
中谷宇吉郎 「凍上の話」
...その上に内所(ないしょ)は苦しい...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...何を土台としてその上に何を建つべきであらうか...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...そして横文字の看板だけをその上にさらし出している...
堀辰雄 「雉子日記」
...彼女は海賊王の眼を捕える網のようなふさやかな赤い髪をひろげてその上に陽のひかりの赤くうつるのを見ていた...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「剣のうた」
...その上に体をのせかけ...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...その上に海嘯(つなみ)にさらわれたものと想像していたが...
水上滝太郎 「九月一日」
...その上に伏せてある捲物(まきもの)の柄杓(ひしゃく)に...
森鴎外 「阿部一族」
...あれほどの狡さを三島にしたにも拘らず三島は自分にわびたその上に自分の最も愛してゐる辰子を返してくれたと云ふ禮を書かねばならないやうに思はれた...
横光利一 「悲しみの代價」
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