...微温湯(ぬるまゆ)か何かで其儘(そのまんま)お嚥(の)みになる様に...
石川啄木 「鳥影」
...――「あれあれ渚を離れる、と浪の力に裾を取られて、羅のそのまんま、一度肩まで浸りましたね...
泉鏡花 「浮舟」
...そのまんまるに飛び出した目から...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
......
峠三吉 「原爆詩集」
...な」そのまんまプーイと鯉かんはとびだしていった...
正岡容 「小説 圓朝」
...そのまんま後をも見ずに駈けだした...
正岡容 「小説 圓朝」
...女中はハイハイとうけ合って居たっけがそのまんま忘れて午後になって見ると大根の切(きれ)っ端(はじ)やお茶がらと一緒に水口の「古馬(ふるば)けつ」の中に入って居る...
宮本百合子 「秋毛」
...」娘はそのまんまるい目を父の目に向けた...
室生犀星 「みずうみ」
...そのまんまるさは次第に大きくはなったが...
室生犀星 「みずうみ」
...「うしろにひっくりけえりそうにならあ」「そいつがそのまんま当て嵌(は)まるわけよ...
山本周五郎 「青べか物語」
...そのまんまじゃ風邪をひいちめえますぜ...
山本周五郎 「七日七夜」
...そのまんま神田までいっちまった」相手の男は聞き違えたと思ったように...
山本周五郎 「へちまの木」
...そのまんま飛込んで助かっちまったんだそうです...
夢野久作 「難船小僧」
...そのまんま忘れていたんだ...
夢野久作 「近眼芸妓と迷宮事件」
...日本民族をして日清、日露の国難を押し通させて、今は又、昭和維新の熱病にかかりかけている日本を、そのまんま、一九三五年の非常時の火の雨の中に押し出そうとして御座る...
夢野久作 「近世快人伝」
...解剖をしないでそのまんま...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...そうしてそのまんま地びたの上にソッと寝かして...
夢野久作 「支那米の袋」
...そのまんま目を眩(まわ)しちゃったかも知れませんね...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
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