...そのかみ、君をはじめとして、横山由清、榊原芳野、那珂通高、の君たちに會ひまゐらせつるごとに、「辭書はいかに、」と問はれたりき、成りたらむには、とこそ思ひつるに、今は皆世におはせず、寫眞にむかへども、いらへなし、哀しき事のかぎりなり...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...當時(そのかみ)神歸(よ)せ一したまひき...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...そのかみの夢のただよひ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...美くしかりしそのかみの事榮(ことばえ)にしもなぐさまめ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...そのかみの二人のひとり...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...往昔入貢(そのかみにゅうこう)の高麗船(こまぶね)が遠くから渡ってくるときには...
夏目漱石 「草枕」
...そのかみの才媛は...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...そのかみの大名の客間だったところは...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...そのかみの恋人を思うように...
古川緑波 「想い出」
...それがいくつかの似たやうな物語――例へば萬葉集の石上乙麻呂(いそのかみのおとまろ)の流離の歌や...
堀辰雄 「若菜の卷など」
...そのかみここに蝉丸という盲人が草庵を結んで住み...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...橘之助自身からそのかみの伊藤博文と彼女にまつわる...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...たまたま得たそのかみの暴露雑誌「うきよ」(大正三年四月号)には...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...そのかみの長崎奉行...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
......
三好達治 「艸千里」
...そのかみの老い木はうべも朽ちにけり植ゑし小松も苔(こけ)生(お)ひにけりこの歌を告げた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...早蕨(さわらび)の歌を法師す君に似ずよき言葉をば知らぬめでたさ (晶子)「日の光林藪(やぶ)しわかねばいそのかみ古(ふ)りにし里も花は咲きけり」と言われる春であったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...お内儀もそのかみは...
吉川英治 「私本太平記」
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