...大きな蝦蟇(がま)がのそのそと這いありく...
泉鏡花 「薄紅梅」
...じっと戸外(そと)を見てうっとり見惚(みと)れたような様子だから...
泉鏡花 「縁結び」
...元気よく内外(うちそと)の人と世間話もする...
伊藤左千夫 「春の潮」
...今度こそと意気込んだ甲斐あって...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...いままで小林君にいどみかかっていた黄金豹が、前足を小林君の肩からおろして、口ぶえにさそわれるように、その音のほうへ、のそのそと、歩いていくのです...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...車窓のそとに折り重なる人の顔が一つひとつ大きな口に変って...
谷譲次 「踊る地平線」
...こそこそと姿を消すことに決めたのである...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...枠のそとには赤いんきで しんぱんけだものづくし などとかいてある...
中勘助 「銀の匙」
...それにしてもどんなあんばいにしたらいいのかしら などととつおいつ思案してるとき縁側を静な足音がちかづいてはたりと障子のそとでとまつた...
中勘助 「銀の匙」
...あるものは傍目(わきめ)もふらずのそのそと行く...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
......
一葉稿 「五月雨」
...一霜夜(しもよ)ふけたる枕(まくら)もとに吹(ふ)くと無(な)き風(かぜ)つま戸(ど)の隙(ひま)より入(い)りて障子(しようじ)の紙(かみ)のかさこそと音(おと)するも哀(あは)れに淋(さび)しき旦那樣(だんなさま)の御留守(おんるす)...
樋口一葉 「われから」
...館のそとには、時おりみずうみの波の音が忍びやかにきこえていた...
堀辰雄 「曠野」
...さうすれば私(わたし)はお前(まへ)を外(そと)へ出(だ)してやると云(い)ふものだらう...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...平助と文造はもそもそと蓑を着...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...柳沢美濃守吉保(やなぎさわみののかみよしやす)の封(ほう)ぜられている甲府城の外濠(そとぼり)...
吉川英治 「江戸三国志」
...それと大庭をめぐる外曲輪(そとぐるわ)の林の外を...
吉川英治 「私本太平記」
...大玄関のほうもひそとしている...
吉川英治 「源頼朝」
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