...ぶち犬がのそのそと這って歩くのが見える...
梅崎春生 「狂い凧」
...彼はまたのそのそと室内の散歩を始めながら...
海野十三 「獏鸚」
...懐中電灯の光がそとへもれる心配はありません...
江戸川乱歩 「奇面城の秘密」
...そとへ出るはずはないんだから...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...夜の更けてきた気配が障子のうちそとに感じられた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...独房の実はベッドのソファの上に葉巻のけむりバル・タバレンの踊り子ドリイ窓のそとは春だ...
大杉栄 「日本脱出記」
...芝居事雪のふる夜のつれづれに※(あね)の小袖(こそで)をそとかつぎ‥‥‥でんちうぢやはりひじぢやしまさんこんさんなかのりさん‥‥おどりくたびれ袖萩(そではぎ)の肩に小袖をうちかけてなみだながらの芝居事(しばゐごと)「さむかろうとてきせまする」このまあつもる雪わいの...
竹久夢二 「どんたく」
...家のうちにゐても、そとを歩いても、湯に入つても秋を感じる、秋もいよ/\本格的になつた...
種田山頭火 「其中日記」
...ひそひそと泣いていた...
豊島与志雄 「蘇生」
...卒塔婆(そとば)とかなんとかいう人もある...
中里介山 「大菩薩峠」
...家(いへ)の内外(うちそと)のむつとした空氣(くうき)が益(ます/\)ざわついた...
長塚節 「土」
...ケートは窓から外面(そと)を眺(なが)める...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...桃尻(ももじり)になってうそうそと胴ノ間にしゃがんでいて...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...私がやつとあまたの王朝時代の日記の中からこれこそと思つて選んできた「蜻蛉日記(かげろふのにき)」といふ...
堀辰雄 「七つの手紙」
...うそと思ふならあすこへ行つてきいてごらんなさい...
村山籌子 「十五夜のお月様」
...玄関の格子戸のそとに...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...廊のそとにかがまっていたらしいが...
吉川英治 「私本太平記」
...よくこそと、実はそちの処置を聞いて、胸なでおろしておったのである...
吉川英治 「新書太閤記」
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