...そこは突き当りの硝子障子(ガラスしょうじ)の外(そと)に...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...戸外(そと)へ出掛(でか)けて漫歩(そぞろあるき)でもして見(み)たいというような風(ふう)になりました...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...葉子はいそいそとそれを手伝った...
有島武郎 「或る女」
...この人こそと常に理想を畫いて...
今井邦子 「誠心院の一夜」
...三歳の女の子がそとから帰って来て...
岩野泡鳴 「耽溺」
...いそいそとして東京駅へやって来たクルミさんである...
大阪圭吉 「香水紳士」
...夜の更けてきた気配が障子のうちそとに感じられた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...花が散る」と云って起ちあがって室の戸外(そと)へ出た...
田中貢太郎 「花の咲く比」
...中庭はもとより門のそとの往来へまで...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
...材木と針金とで作った粗末な外柵(そとさく)は...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...部屋(へや)より外(そと)に足(あし)も出(だ)さず...
樋口一葉 「曉月夜」
...発育不良の子供面が待ちかまえてでもいたようにいそいそと椅子から立ってきた...
久生十蘭 「黒い手帳」
...いそいそと当地方に移住いたしましたが...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...つゝましく豪華な買物をしたやうな秘かな興奮を覚えながらいそいそとしてバスに乗つた...
牧野信一 「女に臆病な男」
...そこでみんなはひそひそと...
宮沢賢治 「風の又三郎」
...そうして手酌(てじゃく)でこそこそと飲んでいる者を...
柳田国男 「木綿以前の事」
...一ツ外濠(そとぼり)の作事(さくじ)を見まわろうか」陣羽織(じんばおり)をきらめかせて立ちあがった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...戸外(そと)の春も...
吉川英治 「親鸞」
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