...相変らずぼそぼそと生きるにいいだけのことをして...
有島武郎 「星座」
...父がそとから歸つたのを見ると...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...そとは日の高いてか/\した光に照らされて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...そとから涼しい、そして林檎(りんご)のようにおいしい(と感じた)空気がソヨソヨと入ってきて、乗客たちに生き返った思(おもい)をさせた...
海野十三 「空襲警報」
...のそのそと歩いていくのです...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...庭から塀のそとまで...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...彼はいきなり起(た)ちあがって戸外(そと)へ逃げだした...
田中貢太郎 「水魔」
...ひそひそと内密話(ないしょばなし)をしている者もあります...
中里介山 「大菩薩峠」
...外(そと)へいらつしやるに何處(どこ)へと問(と)ふた事(こと)も無(な)ければ...
樋口一葉 「この子」
...一ツ橋そとの二番原へ行って...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...姉の勢以(せい)子は外御門(そとみかど)へ命婦(みょうぶ)に行き...
久生十蘭 「予言」
...僕(ぼく)はほんとうにつらい)ジョバンニはまた手で顔を半分(はんぶん)かくすようにして向(む)こうの窓(まど)のそとを見つめていました...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...男はもそもそと、少女のあとを不決断に追っていったが、その男は二十五か六で、罐詰工場の工員のように感じられた...
山本周五郎 「青べか物語」
...外廊(そとろう)から舞台の直前まで身動き出来ない鮨詰(すしづめ)で...
夢野久作 「二重心臓」
...ひそとなった一瞬――まるで血の池を渡って来たような黒馬にまたがって...
吉川英治 「三国志」
...こんな夜なればこそと...
吉川英治 「私本太平記」
...さらに外曲輪(そとぐるわ)をふみこえ...
吉川英治 「新書太閤記」
...この人こそと、信頼していた武蔵は、彼女が、自分の胸の中で、自分勝手に描いていた、幻想の男性ではなかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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