...又僕をそっちのけに彼女に愛嬌(あいきょう)をふりまき出した...
芥川龍之介 「湖南の扇」
...今までの言葉などはそっちのけにして介抱にかかった...
有島武郎 「或る女」
...緊張するのも無理はありません」二人は事件をそっちのけにして...
海野十三 「人造人間事件」
...写生のことはそっちのけにして...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...トランプの方をそっちのけにして云った...
豊島与志雄 「月明」
...娘の方はそっちのけにして...
豊島与志雄 「香奠」
...もう私なんかはそっちのけにして...
豊島与志雄 「林檎」
...日本の歴史はそっちのけにしている...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...本業の医者をそっちのけにして貧窮組の太鼓を叩いて歩いています...
中里介山 「大菩薩峠」
...湯はそっちのけにして話し込んでしまう者もある...
中里介山 「大菩薩峠」
...そっちのけにして...
中里介山 「大菩薩峠」
...やっぱり新体詩の力でも御来臨になるかい」と迷亭はまだ碁をそっちのけにして調戯(からかっ)ている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...あなたがいつでもわたしをそっちのけにしてクラムに会おうと迫っていたことは...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...退屈きわまる人物などはそっちのけにして...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...いつか石の稽古なんかそっちのけに...
正岡容 「小説 圓朝」
...勉強そっちのけに...
三好十郎 「冒した者」
...いつもなにか理由があって肝心の事をそっちのけにする...
山本周五郎 「風流太平記」
...劉備もそっちのけにして...
吉川英治 「三国志」
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