...まっ白にそそり立つ峠の姿と...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...高々とそそり立つ名物の「香い桜」...
有島武郎 「星座」
...激流からそそり立つ高さ十五フィート直径二フィートの大きな石柱で支持されている...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...赭土のたかい崖がそそり立つてゐて...
太宰治 「道化の華」
...大宝寺朝まゐりはわたくし一人の銀杏ちりしくお山は霧のしんしん大杉そそり立つへんろ宿お客もあつたりなかつたりコスモス枯れ/″\霧の中から霧の中へ人かげ雑木紅葉のかゞやくところでおべんたう秋風あるいてもあるいても蓮月尼 宿かさぬ人のつらさをなさけにて朧月夜の花の下臥十一月二十二日――二十六日 藤岡さんの宅にて...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...左手にはそそり立つ大杉一幹(ひともと)...
中里介山 「大菩薩峠」
...そそり立つ松の大木の幹へでも抱きついてみたいというような気分で走りかかったことも...
中里介山 「大菩薩峠」
...天にそそり立つ大記念碑として...
野村胡堂 「楽聖物語」
...中天たかくそそり立つ怪天魔の像は...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...浜辺近くそそり立つてゐる丘の上には白い灯台が曇つた空へくつきりと浮き立つてゐる...
林芙美子 「幸福の彼方」
...忽ち渦の両側に絶壁がそそり立つた...
原民喜 「鎮魂歌」
...夜目にも黒くそそり立つ一本の銀杏と...
火野葦平 「花と龍」
...月光を浴びてそそり立つた梢だけが細かい銀粉でも振りかけられたやうに見えてゐる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...猛禽の爪のように四角(すみ)からそそり立つ黒い尖った避雷針のある...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
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三好達治 「朝菜集」
...隼人はそそり立つ断崖の前に立って...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...彼の立青眼はそそり立つ峰か...
吉川英治 「剣難女難」
...そそり立つ穹窿の交差線は頭上の陰にほとんど隠れてしまっていた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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