...葉子は親身(しんみ)な同情にそそられるのを拒む事ができなかった...
有島武郎 「或る女」
...癇癪(かんしゃく)にさわるほど同級の者たちが呑込みがおそいのでただもどかしさをそそられるばかりだった...
有島武郎 「星座」
...叛逆的行動に興味をそそられるやうになりました...
石川三四郎 「浪」
...やきもきとそそられるような気がした...
相馬泰三 「六月」
...ちょっと好奇心のそそられる絵であった...
太宰治 「黄村先生言行録」
...多少の興をそそられる...
太宰治 「お伽草紙」
...共感をそそられるに違いないと期待していても...
太宰治 「人間失格」
...あるいは哀愁(あいしゅう)がそそられるにしても...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...悩みと反発心とをそそられる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...夏は虫屋の店に気をそそられる...
中勘助 「銀の匙」
...ジョヴァンニはあたかも食欲をそそられるように...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...さういふ破綻に私は好奇心をそそられる...
堀辰雄 「「繪本」」
...反感をそそられるばかりでした...
吉川英治 「三国志」
...その壊滅を見んとする快感とにそそられる...
吉川英治 「私本太平記」
...また自分にも抱いてみたい意欲をそそられることである...
吉川英治 「正倉院展を観る」
...いやしい味覚がそそられる...
吉川英治 「随筆 新平家」
...男とは違った興味をそそられるものらしい...
吉川英治 「宮本武蔵」
...なんとなく食慾をそそられるような思いがする...
笠信太郎 「乳と蜜の流れる地」
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