...そそくさと逃げるようにして鎌倉の方へ飛び出して行った...
大阪圭吉 「白妖」
...そそくさ森を通り抜け...
太宰治 「女生徒」
...そそくさと着物を着て帰り仕度をする者もあり...
太宰治 「新釈諸国噺」
...何がしの金子(きんす)をそそくさと袂(たもと)にほうり込んで...
太宰治 「新釈諸国噺」
...確かに棺がその下にありますから掘ってください」女はそのままそそくさと出て往った...
田中貢太郎 「蘇生」
...そそくさして夜が明け日が暮れる...
種田山頭火 「其中日記」
...彼等は匆惶(そそくさ)と帰途に就いた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...そそくさと二階へ上り...
林芙美子 「泣虫小僧」
...合法的とはいいかねるそそくさしたやり方だったが...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...伯爵夫人がそそくさと封を切った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...そそくさと出て行った...
牧逸馬 「助五郎余罪」
...萬朝がそそくさと愛嬌のある汗の玉だらけの円顔を見せてきた...
正岡容 「小説 圓朝」
...誰かに叱られたやうにそそくさと歩き出したのであつた...
室生犀星 「星より來れる者」
...またそそくさした男でもあッた...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...そそくさと、一本道に自分の家へ帰って来る...
吉川英治 「醤油仏」
...そそくさと持ち物や小費銀(こづかいがね)をふところにし...
吉川英治 「新・水滸伝」
...後程伺いますからと云い置いて老人はそそくさと出て行った...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...それには……と云いかけてそそくさと奥へ引っ込んで了った...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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