...リバプール港へいそぐ阻塞気球隊(そさいききゅうたい)だったが...
海野十三 「英本土上陸戦の前夜」
...ふたりは奉公口をみつけに、町へいそぐのだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ねむい」
...何か時代とそぐわぬ因習に囚(とら)われがちな気分もあると同時に...
徳田秋声 「縮図」
...湖水にそそぐ土管をくぐり...
豊島与志雄 「山上湖」
...「いそぐんじゃない...
永井荷風 「すみだ川」
...書と絵とを同時につくるのはどうも気分がそぐわない...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...志津子さんの冤(えん)をそそぐために...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...雨のように陣地に降りそそぐ...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...疲れたる膝栗毛に鞭打ちてひた急ぎにいそぐに烏羽玉(うばたま)の闇は一寸さきの馬糞も見えず...
正岡子規 「旅の旅の旅」
...云ってみれば教養めいたお話をするということがいつもそぐわなく感じられます...
宮本百合子 「朝の話」
......
三好達治 「短歌集 日まはり」
...馬に小便をさせるとその気勢をそぐとよく言われるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ふしぎと秀之進にそぐわない感じがあった...
山本周五郎 「新潮記」
...危ねえからよしたほうがいいぞ」そういうことならいそぐ用でもないから...
山本周五郎 「ひとごろし」
...竹屋の渡しあたりを川上へいそぐ小舟が見えるほかは...
山本周五郎 「柳橋物語」
...忌憚(きたん)なくいえ」信玄の眼がそそぐ...
吉川英治 「上杉謙信」
...それがこの不首尾(ふしゅび)となっては、先生にあわせる顔もないしだいだが、天下のこと居(い)ながらにして知る先生、またきっと好いおさしずがあろうと思う」「では、どうかわたしもともに、お供(とも)をねがいまする」「異存(いぞん)はないが、さきをいそぐ、おしたくを早く」小文治は、家に取ってかえすと、しばらくあって、粗服(そふく)ながら、たしなみのある旅支度(たびじたく)に、大小を差し、例の朱柄(あかえ)の槍(やり)をかついで、ふたたびでてきた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...火を消すに火をそそぐようなものでしょう...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索