...弾条(ぜんまい)のきしむ音と共に時計が鳴り出した...
有島武郎 「クララの出家」
...椅子がぜんまいでギギイと巻上る……といった勢(いきおい)...
泉鏡花 「薄紅梅」
...発条(ぜんまい)のゆるんだボンボン時計の様な音が響いて来た...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...螺旋(ぜんまい)を巻くのを忘れてたんですね...
薄田泣菫 「茶話」
...大名はぜんまい仕掛(しかけ)の玩具(おもちや)でも見せられたやうに首を捻(ひね)つて感心してしまつたといふことだ...
薄田泣菫 「茶話」
...蕨やらぜんまいやら...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...何でも人形みたいなものが家(うち)の中をぜんまい仕掛で働くのだそうですの...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「見えざる人」
...私の発明したあのぜんまい仕掛の人形は...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「見えざる人」
...綿帽子着た銭巻(ぜんまい)...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...またもや撥條(ぜんまい)を引き拔かれでもしたように...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...浴後、私と妻は夕食の卓につく、鯉の洗い、姫鱒の塩焼、ぜんまい、きくらげなど、土地の珍しいものが出る...
外村繁 「澪標」
...箱の中には時計の撥条(ぜんまい)が隠されている...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...唯露店の商人が休みもなく兵器の玩具に螺旋(ぜんまい)をかけ...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...「デリケートな時計のぜんまいみたいなもので...
野村胡堂 「胡堂百話」
...彼はぜんまい仕掛けの紳士よろしく...
原民喜 「玩具」
...煮物はなんにいたしましょう」「ぜんまいの甘煮(うまに)と...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...そのへん一杯(いっぱい)にぜんまいの芽(め)のようなものが見えたり...
宮沢賢治 「雁の童子」
......
三好達治 「間花集」
便利!手書き漢字入力検索