...恰(あたか)も細且(かつ)強靭なる時計の弾機(ぜんまい)に触れしが如し...
芥川龍之介 「上海游記」
...もちろん干したぜんまいをもどし...
石川欣一 「飢えは最善のソースか」
...親子丼、テンプラそば、ぜんまいと、実にありふれた食物だが、飢えプラス何物かが最上のソースになったのである...
石川欣一 「飢えは最善のソースか」
...「ぜんまい」の大きなようなもので多肉柔軟...
石川欣一 「可愛い山」
...椅子がぜんまいでギギイと巻上る……といった勢(いきおい)...
泉鏡花 「薄紅梅」
...指頭(ゆびさき)で器用にぜんまいを捲いた...
薄田泣菫 「茶話」
...螺旋(ぜんまい)を巻くのを忘れてたんですね...
薄田泣菫 「茶話」
...・ぜんまい ・おばぜり五月三日晴...
種田山頭火 「行乞記」
...私の発明したあのぜんまい仕掛の人形は...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「見えざる人」
...骨の代りにぜんまいでもはいってるように見える...
豊島与志雄 「囚われ人」
...ぜんまいじかけのきかいがついてゐて...
豊島与志雄 「ふしぎな池」
......
萩原朔太郎 「青猫」
...意識のぜんまいが動き出した...
萩原朔太郎 「宿命」
...ばうばうとした虚無の中を雲はさびしげにながれて行き草地も見えず 記憶の時計もぜんまいがとまつてしまつた...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...またそのむらがる枝の葉かげに ぞくぞくと繁茂するところの植物およそ しだ わらび ぜんまい もうせんごけの類地べたいちめんに重なりあつて這ひまはるそれら青いものの生命(いのち)それら青いもののさかんな生活...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...ぜんまいや振り子の変わらない力が...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...そのへん一杯(いっぱい)にぜんまいの芽(め)のようなものが見えたり...
宮沢賢治 「雁の童子」
...その他、南向きの山の温かい石のかげに、時知らずのわらびや、ぜんまい、あざみの芽を植え、それを冬の間に召しあがるので、すこしも不自由はしていないと申され、『米はあなたがお携ちくださるからその方の心配はなし...
室生犀星 「あじゃり」
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