...奥から人波をかきわけながらぜいぜい息を切らせてかけつけた一人の禿げ頭の老人があった...
海野十三 「人造人間エフ氏」
...ぜいぜい咽喉(のど)を鳴らしながら一休みしていると...
太宰治 「新樹の言葉」
...ぜいぜいいう瀕死の喘(あえ)ぎのようでもあった...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「ペルゴレーズ街の殺人事件」
...ぜいぜい息をするだけで...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「踊る人形」
...」「咽喉(のど)がぜいぜいいう病気さ...
徳田秋声 「爛」
...静子はぜいぜい苦しい呼吸遣(いきづか)いをしながら...
徳田秋声 「爛」
...ぜいぜい息を切らしながらドミトリイがわめき立てた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...前に述べておいた息切れがしてぜいぜいいってるバスクとがいた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ぜいぜいいっていた...
夏目漱石 「道草」
...しばらくぜいぜいと...
新美南吉 「和太郎さんと牛」
...吐く息はぜいぜい忙はしい...
林芙美子 「旅人」
...きしんでぜいぜいと音をたてるのが...
平林初之輔 「二人の盲人」
...乗り遅れた旅人がぜいぜい息しているようだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...咳をするたびにぜいぜい苦しそうに息を切らすことだった...
室生犀星 「童子」
...赤児はぜいぜい苦しそうに空気が足りなそうに喘(あえ)いだ...
室生犀星 「童子」
...ぜいぜいした声で云った...
山本周五郎 「菊千代抄」
...もう泣き疲れて喘(あえ)ぐように喉(のど)をぜいぜいさせるだけのものもある...
山本周五郎 「柳橋物語」
...息をぜいぜいいわせながら...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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