...道中(だうちう)の風情(ふぜい)見(み)る如(ごと)し...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...なるほど平生(へいぜい)おれに片意地なところはある...
伊藤左千夫 「春の潮」
...冷泉(れいぜい)と呼ぶ老女なりけり...
高山樗牛 「瀧口入道」
...かみがたぜいの攻めよせるまえに北の庄をお逃げなされて...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...北海道の母に届(とど)く可く郵税(ゆうぜい)一切(いっさい)払(はら)って置いた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...一同(みんな)から道(みつ)ちやんとか道子(みちこ)さんとか呼(よ)ばれてゐる円顔(まるがほ)の目(め)のぱつちりした中肉中丈(ちゆうにくちゆうぜい)の女(をんな)がある...
永井壮吉 「吾妻橋」
...但(ただし)当月中には是非とも「口舌八景」上げたきつもり貴処もせいぜい御勉強のほど願はしくお花半七掛合(かけあい)今より楽しみに致をり候半兵衛(はんべえより)金阜(きんぷ)先生さまその頃までは何(なん)の彼(か)のといっても私にはまだ若い気が残っていた...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...贅沢(ぜいたく)な普請(ふしん)をはじめたものがあるのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...間取りには贅(ぜい)を凝(こ)らしておいて...
中里介山 「大菩薩峠」
...せいぜい広い所で...
中島敦 「光と風と夢」
...平常(へいぜい)からの持論が拒んだ...
長谷川時雨 「遠藤(岩野)清子」
...頬の艶なんかバカバカしいくらいどう見てもせいぜい三十一...
久生十蘭 「猪鹿蝶」
...多勢(おほぜい)のものどもが其周(そのまは)りに集(あつ)まつて來(き)ました――骨牌(カルタ)の一(ひ)ト包(つゝみ)と同(おな)じやうな...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...同勢(どうぜい)残(のこ)らずとめてくれそうな木賃宿(きちんやど)を選んだ...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...大久保長安(おおくぼながやす)の手勢(てぜい)がギッシリ楯(たて)をうえていて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...弓勢(ゆんぜい)の強い一武者に...
吉川英治 「新書太閤記」
...ぜいたくは申しませんよ」高は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...逃げなだれた泊兵(はくへい)の勢(ぜい)を後目(しりめ)に自陣の方へ帰りかけるところだった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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