...せいぜい砂つぶくらいの大きさしかないのが...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「雪の女王」
...同勢(どうぜい)を引(ひき)つれた恰好(かっこう)で...
江戸川乱歩 「お勢登場」
...別に取り立てて風情(ふぜい)もない詰まらないこの庭だけれども...
谷崎潤一郎 「細雪」
...贅沢(ぜいたく)じゃねえか...
夏目漱石 「坑夫」
...「追っかけるのはいや」「なぜ」「なぜって――こんなにおおぜいの人がいるんですもの...
夏目漱石 「三四郎」
...今更そんな贅沢(ぜいたく)のいえた義理でもなかった...
夏目漱石 「道草」
...綿畠の御情(おなさ)けさえ受けるに至っては贅沢(ぜいたく)は無能の結果だと断言しても好いくらいだ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...せっかく切り開いた穴は入口でせいぜい一尺四方...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...細々した調度までその頃の江戸の大町人らしい贅(ぜい)を盡して居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...茶器の贅(ぜい)を尽し...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...十五六両掻き集めたのがせいぜいでしたよ」「よくそんなに持っていたんだね...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...我身(わがみ)の上(うへ)にも知(し)られまするとて物(もの)思(おも)はしき風情(ふぜい)...
樋口一葉 「にごりえ」
...「まあ、せいぜい、ゆつくりと落着いて来るが好いよ...
牧野信一 「幽霊の出る宮殿」
...たまたま鷹や梟(ふくろう)に(ひよこ)一疋金魚一尾捉られる位は冥加税(みょうがぜい)を納めたと心得べしと説いた...
南方熊楠 「十二支考」
...せいぜい二十日...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...お茶屋へでも行ったようなぜいたくを言いなさんな」「じゃ方丈様...
吉川英治 「江戸三国志」
...よく贅肉(ぜいにく)を除いて筋骨にムダのない長躯(ちょうく)は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...息をぜいぜいいわせながら...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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