...加之英露の協約は殆ど世界の平和を保障せり...
石川啄木 「雲間寸觀」
...仁木弾正(にっきだんじよう)で糶上(せりあが)った処を...
泉鏡花 「薄紅梅」
...五體覺えず寒戰せり...
大町桂月 「房州紀行」
...嘉兵衛娘はんといへるもの老婆(らうば)となりて近頃まで存命せり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...空しく質問の機を失せり...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...同一時に於て此所彼所に同一人民の部落存在せりとは...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...印幡沼(いんばぬま)の開鑿(かいさく)に着手せり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...焼灰の中からせせり出す見込みはないか...
中里介山 「大菩薩峠」
...うしろに奥日光の山つづき落葉松の疎林から深藍の波頭白くくだけたようにせりあがる...
中村清太郎 「山岳浄土」
...放さぬと痛い目させるぞ」焦慮(あせり)気味の慎九郎は...
長谷川伸 「討たせてやらぬ敵討」
...アイヌのクシュンコタンは日本人とロシヤ人のせり合う土地となった...
本庄陸男 「石狩川」
...後に立秋を足の裏に感ずる処に感服せり...
正岡子規 「俳句の初歩」
...バナナのエボレットを飾(かざ)り菓子(かし)の勲章(くんしょう)を胸に満(みた)せり...
宮沢賢治 「饑餓陣営」
...筑前の千振山(ちふりやま)等四面に崔嵬繚繞(さいくわいれうぜう)して雲間に秀突せり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...上に詩統の略圖を示せり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...童女の神二人いませりということを久しく言い伝えたりしが...
柳田国男 「遠野物語」
...しかも舞台ではシンミリした場面で一同息をのんで声の低い独白(せりふ)まで聞こえてくる...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
...子路を中庭において哭せり」云々と記している...
和辻哲郎 「孔子」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??