...せびると言っても...
梅崎春生 「狂い凧」
...せびることもできなかったが...
海野十三 「振動魔」
...子供たちがせびると「何云ふねん...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...今日の話題(旅のエピソードいろ/\)△小娘がどうしてもヅロースを穿かしてくれとせびる...
種田山頭火 「旅日記」
...まだお神に小遣(こづかい)をせびるほど零落(おちぶ)れはしないよ...
徳田秋声 「縮図」
...そうしてどうやら事を納めたようにして酒手(さかて)をせびる――というような風の悪い武家が無いではなかったそうでございますが...
中里介山 「大菩薩峠」
...己(おれ)をせびるんだからね」と誠吾は可笑(おかし)い様な顔(かほ)もしなかつた...
夏目漱石 「それから」
...八文の湯錢をせびる奴もねえもんだ」さう言ひ乍らも平次は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お小遣をせびるか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...オルガンを習はせてくれとせびる可愛い姿を思ひ浮かべると...
林芙美子 「「リラ」の女達」
...小尾悦太郎老より電話、今夜だけしか暇が無いからと、御馳走をせびる、六時半から御納屋で、と定まる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...早く持参したいと思います」としきりにせびるのだった...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...今頃来て、手紙をせびる...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...程よいところで金をせびる...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...の……これは又してもお納戸金をせびるのでは御座らぬが...
夢野久作 「名君忠之」
...いよいよ腹の虫が泣きせびる...
吉川英治 「新・水滸伝」
...約束の駄賃(だちん)以上な客の懐中物をせびるのだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そなたがわしから遊興の金をせびる手であった...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
便利!手書き漢字入力検索