...ちょうどその刹那(せつな)だった...
芥川龍之介 「お時儀」
...この絶大観に接した刹那(せつな)...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...プスリと射抜(いぬ)いた刹那(せつな)の快感も相当なものである...
海野十三 「白銅貨の効用」
...妖異な環境と、みごとな不意討ちが、さしもの悪党どもを、いっせつな、無力にしてしまったのだ...
江戸川乱歩 「影男」
...わいせつなサキソフォンが...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...コンブフェールはひとりの負傷兵を引き起こそうとするせつな...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼女の名前を聞いた刹那(せつな)の健三は...
夏目漱石 「道草」
...これも刹那(せつな)の満足を覚えた...
森鴎外 「雁」
...どこへまいりましても、胸のここがどんなにかせつなく、せつなく、せつのうございましょう...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...刹那(せつな)! 道之進は身を躍らし...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...女心のせつなさに...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...その刹那(せつな)に彼女のすべてが電光のように私の頭の中へ閃めき込んだので...
夢野久作 「鉄鎚」
...せつなに地上から消えております...
吉川英治 「江戸三国志」
...機を失っていたせつな...
吉川英治 「剣の四君子」
...その刹那(せつな)を見たという一兵は...
吉川英治 「三国志」
...その巨影(きょえい)がありありと目前へ近づいたせつなに...
吉川英治 「神州天馬侠」
...その刹那(せつな)を引き分けてしまったのだ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...血を浴びた刹那(せつな)に...
吉川英治 「夕顔の門」
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