...「性急(せっかち)なる」という事に過ぎないとも言える...
石川啄木 「性急な思想」
...あいかわらず性急(せっかち)ね...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...元来慌てもののせっかちの癖に...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...せっかちに受話器を取った...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...彼は自分の性急(せっかち)に比べると約五倍がたの癇癪持(かんしゃくもち)であった...
夏目漱石 「行人」
...彼の性急(せっかち)にも子供のうちから善(よ)く馴(な)らされていた...
夏目漱石 「行人」
...「せっかちだなア...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お新はどうしました」八五郎はせっかちに話を本題に引戻しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手懸りはついたのか」と性急(せっかち)に詰め寄るのを...
久生十蘭 「魔都」
...刻一刻と速さを増し――せっかちな激しさを加えた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「メールストロムの旋渦」
...「せっかちですね...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...眼を栗鼠のようにきとつかせたせむしの小男が松葉杖にすがって神経質に自分へ注意を引こうと身構てゐるのを発見した彼はかわいた小犬のようにすばやく僕の視線をうけとめた彼は片っ方の松葉杖につまづきながらもう一つのドイツ種の松葉杖をふりあげるようにして口をもぐ/\させながらせっかちに僕に呼びかけた「自由の神経質は神経質な自由を創造する...
槇村浩 「長詩」
...せっかちにもう一つのグラスの包みを開け...
R. マッケナ R. McKenna The Creative CAT 訳 「愛と月の犬」
...寿江子さんたら御飯の食べっぷりまでせっかちだと言うから閉口します)二十日のお手紙の反歌にはどういうお礼をしたらいいかと思います...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...まったくわたしは気が早くせっかちなのだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...西尾がいつものせっかちな恰好で入ってきた...
矢田津世子 「茶粥の記」
...「――それは泰三さまがせっかちで粗忽だということにはなっても...
山本周五郎 「思い違い物語」
...「――泰三さんのせっかちや粗忽はあれはみんなわざとしていることなんです...
山本周五郎 「思い違い物語」
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