...せせらぎが谷間いっぱいにあふれていた...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...そこには新川という溝のような細い川がせせらぎを作って流れている...
有島武郎 「星座」
...村の前面を迂曲する谷川の氷が割れて冬中だまりとおしたせせらぎが...
犬田卯 「荒蕪地」
......
立原道造 「萱草に寄す」
...木深い象谷(きさだに)の奥から象の小川がちょろちょろと微(かす)かなせせらぎになって...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...聞えるか聞えないほどのせせらぎの音を...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
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鶴彬 「鶴彬全川柳」
...そうして浅瀬のせせらぎに腹を洗わせながら...
寺田寅彦 「沓掛より」
...それは渓流(せせらぎ)の音にけされてキャラコさんの耳にはとどかなかった...
久生十蘭 「キャラコさん」
...話し声の合間をうずめる目にみえないたくさんのせせらぎの音などが...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...川のせせらぎをききながら...
古川緑波 「色町洋食」
...其処にはただ三四尺の小さな流がもとのままに潺々(せんせん)たるせせらぎの音を立てているだけなのに自分勝手な思いを馳(は)せていた...
堀辰雄 「朴の咲く頃」
...道はいくぶんせせらぎから遠ざかる...
松濤明 「春の遠山入り」
...生垣のすぐ外がわを流れている小川のせせらぎも...
山本周五郎 「菊屋敷」
...低き時は水のせせらぎも止(と)まるかと思われ...
吉川英治 「江戸三国志」
...御溝水(みかわみず)のせせらぎと共に歩んで行くのだった...
吉川英治 「私本太平記」
...水のせせらぎに似た尺八の音階が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...――家を繞(めぐ)るその水音の快(こころよ)いせせらぎを...
吉川英治 「宮本武蔵」
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