...何もしないでせかせかとうるさくどなりまわり...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「幽霊花婿」
...せかせかしていた...
太宰治 「新樹の言葉」
...息をせかせかとさしている六十位のよぼよぼの婆さんがひょいと乗るので...
田中貢太郎 「終電車に乗る妖婆」
...配達夫が腕を振りせかせかアパートへ入った...
戸田豊子 「歩む」
...せかせかと忙がしそうに働く...
富田常雄 「刺青」
...不安なせかせかした夕方の...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...支那織りの黒いコートを着た直子の手をつかんでせん子は子供のやうに息をせかせか切つてゐた...
林芙美子 「「リラ」の女達」
...せかせかと、頁を繰る...
火野葦平 「花と龍」
...エアノ王を死なせてはなりません」マクスグラジャ大将がせかせかと長い歩幅で...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...だから彼等はせかせかしながら...
本庄陸男 「お菜のない弁当」
...早(はや)りっ気で思い立つと足元から火の燃えだした様にせかせか仕(し)だす癖が有るので始めの一週間ばかりはもうすっかりそれに気を奪われて居た...
宮本百合子 「秋毛」
...「それに妙にお前がやっておいでの朝はせかせかした落着(おちつき)がない気もちになってすぐお前が来るということが分るわ...
室生犀星 「童話」
...せかせかと悲しく不意に躓(つまづ)きさえしていた...
室生犀星 「花桐」
...そうして立ったまませかせかと云った...
山本周五郎 「めおと蝶」
...まず盃をやれ」綱宗はせかせかと云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...晩になってもせかせか帰る灯はないのだった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...忙々(せかせか)した態度で...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...彼は小役人のようにせかせかした...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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