...初めはせいぜい地下二百五十メートルが人類の生活し得る限度で...
海野十三 「今昔ばなし抱合兵団」
...せいぜい四五頭だろうとおもっていたのである...
海野十三 「未来の地下戦車長」
...出版費はせいぜい倹約(しまつ)しましても...
薄田泣菫 「茶話」
...軍縮のために多くの職業軍人はせいぜいで佐官どまりで退役になるという結果が生じて...
高見順 「いやな感じ」
...それがわからん……ロパーヒン 幾ら送ってよこされるでしょうかな? 十万? それとも二十万?ラネーフスカヤ そうね……一万か――せいぜい一万五千...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...それでせいぜい科学の準備くらいのところまでこの考えを持って行くのは見当違いである...
寺田寅彦 「アインシュタインの教育観」
...せいぜい氷のわだちの中をガタピシと進むとき...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...それにせいぜい開田村の一隅くらいに限られるであろう(開田は私はまだ歩いていないので...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...広いと言ったところでせいぜい三尺そこそこ...
野村胡堂 「古銭の謎」
...せいぜいのところ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...せいぜい役立つように利用することね...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...アコ長のほうはせいぜい五尺五六寸の中背だから...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...どう見ても、せいぜい三十一、二ってところ……そう、面白くないのよ...
久生十蘭 「姦(かしまし)」
...持矢倉(もちやぐら)(最大射程)は二町半がせいぜい...
久生十蘭 「ひどい煙」
...せいぜい十四等官風情のやり口なので...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...わたしはせいぜい五分と考えるのです...
平林初之輔 「五階の窓」
...祭の日にはせいぜいキノか芝居へでも出かける...
宮本百合子 「「インガ」」
...せいぜい明治の十年代からで...
柳田国男 「木綿以前の事」
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