...でも、時計屋は、なにしろ、かんじんな軸(じく)うけが、すっかりすりへっているのに、それをあたらしくとりかえて、音楽をもとどおりはっきりきかせるくふうがつかないから、せいぜい、たいせつにあつかっていただくほかはないと、いいました...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「小夜啼鳥」
...せいぜい十ミリというところだが...
海野十三 「宇宙戦隊」
...せいぜい用心するがいい...
江戸川乱歩 「探偵少年」
...軍縮のために多くの職業軍人はせいぜいで佐官どまりで退役になるという結果が生じて...
高見順 「いやな感じ」
...まずせいぜい悪事を働いたところで...
谷譲次 「字で書いた漫画」
...全体私のような人間がなにをやるのか? せいぜい雑誌の二...
辻潤 「書斎」
...一緒に講義を聞いたのはせいぜい五...
寺田寅彦 「ベルリン大学(1909-1910)」
...せいぜい五六冊もあれば...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...」せいぜい二十間ぐらいしか泳げない姉だったが...
豊島与志雄 「月明」
...せいぜい三百ないし四百どまりである...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...十九か――せいぜい二十歳(はたち)とも見える...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...せいぜい値段の三が一そこそこで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...わたしはせいぜい五分と考えるのです...
平林初之輔 「五階の窓」
...最年長でもせいぜい十二歳...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...せいぜいこの位のもの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...まあ、せいぜい、小人が魔法(まほう)でもって、あのお説教(せっきょう)をおぼえさせてくれることくらいは、取りきめておくべきでした...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...一日にせいぜい五分(ぶ)か一寸(すん)...
柳田国男 「木綿以前の事」
...せいぜい十八、九ぐらいに見える、スラリとした、鼻の左右にニキビのパラパラと出来た青年であった...
夢野久作 「怪青年モセイ」
便利!手書き漢字入力検索