...よほど理屈にはずれた話だけれど...
伊藤左千夫 「去年」
...どこと言ってくずれたところがないのだ...
梅崎春生 「赤い駱駝」
...焼けくずれた自動車のエンジンが...
海野十三 「火星兵団」
...くずれた蟻田博士邸の下に...
海野十三 「火星兵団」
...道にはずれた仕打ちをなさっただよ!」と...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...着くずれた銘仙の着物にメリンスの帯をしめていたが...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...」彼は人からきらわれるほどのなみはずれた自由さで...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...弾(たま)ははずれた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...どっと笑いくずれた...
堀辰雄 「幼年時代」
...こんなに細くけずれたものだと思ったほど...
堀辰雄 「幼年時代」
...にもかかわらずあくる晩の灯点し頃がおとずれた時...
正岡容 「わが寄席青春録」
...共学期待はずれた今度の内閣改造の中で僅かに生彩を保つのは安倍能成氏の文部大臣であるといわれる...
宮本百合子 「女の手帖」
...下田の町からはずれた柿崎というところ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...昨日歩いたところとは同じ側のすこしずれたところですが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...はずれたら笑うまいぞ」甚五郎はこう言っておいて...
森鴎外 「佐橋甚五郎」
...けれど……さむらいの道にはずれたと申上げなければなりません...
山本周五郎 「日本婦道記」
...並んでいる大人たち乗客の世ずれた表情の中で...
横光利一 「旅愁」
...驚いて逃げくずれた...
吉川英治 「源頼朝」
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